【3月15日(日)放送】夢湧く里 〜山梨県 石和温泉〜

NHKオンデマンド
写真

今から50年前、ぶどう畑が広がる田園地帯から温泉が湧き出ました。山梨県の石和温泉(いさわ)。今では山梨県の誇る温泉郷として親しまれています。旅人をもてなそうと一人前の芸者を目指す若い女性。温泉はニシキゴイを育てるのにも使われ、その成分で色の美しいニシキゴイを生み出します。温泉街を支えてきた人たちを癒やすのも温泉。町唯一の公衆浴場には、心通わせる地元の常連客の姿が。石和温泉をこよなく愛する人たちの物語。

地図
アクセス

<電車>
JR中央本線「新宿駅」→「石和温泉駅」(特急で約1時間半)

<車>
中央自動車道「一宮御坂IC」から車で約10分

再放送予定

3月20日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

写真

山梨県の中央部、山々に囲まれた甲府盆地にある笛吹市石和町は、もともと果樹栽培の盛んな土地でした。しかし、1961年、源泉が掘り当てられると、温泉地として急成長しました。アルカリ性で刺激が少なく、神経痛や冷え性に効くと言われている温泉を求め、今では年間340万人の観光客が訪れます。町の人々も、気軽に温泉を楽しんでいます。町内唯一の共同浴場は、旅館などで働き、石和を支えてきた地元の人々が集まる憩いの場所です。

写真

町で目にする立派なニシキゴイも、温泉の恵みのひとつです。コイの養殖に取り組む酒井敏男さんは、温泉の影響で冬でも水温が高く、コイが早く成長しているのを石和で見て、新潟県から引っ越してきました。酒井さんの自慢は、鮮やかな光沢と大きな体の「松之助三色(まつのすけさんしょく)」というコイ。品評会で何度も日本一に輝きました。今、敏男さんのもとで、息子の敏克さんが後を継ぎ、父を越えるコイを作ろうとしています。

写真

夜の石和を歌や踊りで彩るのは、町の芸者衆です。最盛期に800人いた芸者は今、40人ほどになりましたが、伝統を守ろうとする若い世代も出てきています。最年少の芸者、君宝さん、21歳。石和で芸者をしている母の姿に憧れ、中学卒業後、芸の道を目指しました。日本舞踊の師匠から踊りの稽古を受け、母の経営するクラブで舞いを披露するなど、日々芸を磨き、石和を盛り上げようとしています。

  • 温泉街
  • 稽古
  • 石和温泉
  • 湯煙
  • 湯煙の町
  • 灯籠
  • 霧の中で
  • 旅館
小さな旅 コブック
ダウンロード コブックの作り方

※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

忘れられないわたしの旅「小さな旅」バックナンバー
携帯サイト