【3月1日(日)放送】風に吹かれて 〜群馬県 前橋市〜

NHKオンデマンド
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上州名物、空っ風。
冬、群馬県前橋市には、赤城山からの強い風が吹き荒れます。町を歩くと目に付くのは「樫(かし)ぐね」と言われる生け垣。風から家を守るためにかしの木が植えられ、その高さは、10メートルにもなります。手入れするのは、この道40年の植木職人。小麦農家は、風に負けないように、麦を踏みつけ根を張らせることで苗を強くします。町では、凧揚げを楽しむ姿も。空っ風を受け、たくましく、楽しく生きる人たちに出会う旅です。

地図
アクセス

<電車>
JR東京駅→上越・長野新幹線・高崎駅(約1時間)
→JR上越・両毛線・前橋駅(15分)
東武・上毛 浅草駅→東武鉄道特急・赤城駅(1時間50分)
→上毛電鉄・中央前橋駅(40分)

<車>
練馬IC→関越自動車道→前橋IC→国道17号線→前橋市街

再放送予定

3月2日(月) 午前11:05
3月7日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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上州名物、空っ風。冬、乾燥した北西風が町に吹き付けます。赤城・榛名・浅間の山々から吹き下ろした風がぶつかる前橋市は、関東随一の強風地帯。最大風速10メートルを超える日も少なくありません。市民はこの季節、天気予報や空模様で風の強さを確かめつつ、マフラー・マスクで防風・防寒対策。立っていられないほどの風にもなるため、歩行にも注意しながらの生活です。

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最大で幅60メートル・高さ10メートル近くと、見る者を圧倒する巨大な生け垣、それが樫ぐねです。樫の木など冬も落葉しない常緑樹が何本も連なります。養蚕地帯として栄えた総社町山王地区。天窓付き2階建と高さのある養蚕農家が今も多く残り、屋敷の周囲に樫ぐねがそびえます。きれいな角刈りのような樫ぐね。その見栄えも競います。冬の空っ風だけでなく、夏の直射日光、防火対策にもなる強い味方です。

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必要なのは紙、竹、糸、風。空っ風を受け、優雅に大空を舞う大凧。この地域では、江戸のころから大凧揚げが盛んでした。上州の強い風に耐えるために凧には工夫があります。その大凧に取り組むのが、「赤城凧の会」。一時は廃れていた大凧を、盛り上げようと30年前結成されました。2月には、恒例の凧揚げ大会が開かれました。挑んだのは、畳25枚分の大凧揚げ。強風のなか、果たして大凧は・・・。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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