【12月21日(日)放送】のり育む岬 〜千葉県 富津市〜

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房総半島の南部、東京湾に突き出すようにある千葉県富津市の富津岬。
初冬、岬の周辺では、のり漁が始まります。のりの摘み取りをするのは「もぐり船」という独特な形の船。沖に張ったのり網をくぐるようにして行うのが富津のこの時期ならではの風景です。夫が取った生のりは、自宅の工場で妻が板のりに加工していきます。港近くの鉄工所では、この時期、もぐり船の修理に追われ、のり漁を支えます。のり漁でにぎわう町を訪ねます。

地図
アクセス

<電車>
JR内房線「青堀」駅からバスで約15分。

<車>
京葉道路、南関東自動車道または東京湾アクアラインを経由し館山自動車道「木更津南(富津岬方面出口)」から国道16号線で約15分。

再放送予定

12月22日(月) 午前11:05
12月27日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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富津岬の南側にある富津漁港下洲(したづ)地区には、のり養殖に使う船がずらりと並んでいます。どの家も5そうほど船を持っていて、細かな作業に使う「てんま船」やのりの網を洗うための船、そしてのりの網を持ち上げてのりを刈り取る「もぐり船」などが、漁師の家ごとにきれいに並んでいます。富士山の半分ほどを雪が覆うと、のりの摘み取りの季節を迎えます。富津岬では、およそ100軒がのり養殖を行っています。

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のりの付いた網を持ち上げて刈り取る高速摘採船。地元では、「もぐり船」と呼んでいます。午前6時すぎに出かけ、早いときは40分で帰ってきます。日が昇って海が温まると海の流れが複雑になり作業しづらくなるからです。網から垂れたのりを、へさきについた機械で刈り取ります。このとき、船の速度を一定に保って網に10センチメートルほど、のりを残すようにします。やがて残した部分は成長して、摘み取れるようになります。

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千葉県富津市でのり養殖を行う家では、自宅にある作業場で生のりから四角の板のりに加工します。昭和の半ばに東京湾が埋め立てられてからは、「江戸前のり」の主要産地として知られており、全国の産地の中でも香り高いと定評があります。1枚当たりの取引額は全国でもトップクラス。江戸前にこだわる飲食店や贈答品として使いたいという人たちからの注文が多く、特に12月初めからの新のりは人気です。

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