【11月16日(日)放送】山の歌 秋 祈りの岩峰 〜山梨県 乾徳山〜

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甲府盆地を見守るようにそびえる山梨県の乾徳山(標高2,031メートル)。
多くの登山者をひきつけるのは岩場。この季節、険しい岩場を登ったり、色づいた紅葉の木々と岩の織り成す景色を楽しもうと登山者が訪れます。岩山に魅せられ、山に通い続けるのは、お城の石垣などを組む「石匠」(せきしょう)と呼ばれる職人。古くから修験の場でもあった乾徳山には、祈りの声が響きます。歴史ある岩山に集う人たちに出会う旅です。

地図
アクセス

<電車>
JR中央本線「新宿駅」→「山梨市駅」(約1時間30分)
→山梨市営バス 西沢渓谷線「山梨市駅」→「乾徳山登山口」(約30分)

<車>
中央自動車道「調布IC」→「勝沼IC」(約1時間)
→国道140号線→県道209号線 徳和登山口(約45分)

再放送予定

11月17日(月) 午前11:05
11月22日(土) 午前5:15

旅の見どころ

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山梨県の中央にある甲府盆地。見守るようにそびえる山が、乾徳山です。山梨市にあり標高は2,031メートル。山頂付近には険しい岩場が連なり、古くから山岳信仰の修験者たちが訪れた祈りの山です。10月半ば頃には中腹にかけ、紅葉に彩られ、岩と織り成すその景色を楽しもうと、週末ともなれば多くの登山者でにぎわいます。また、乾徳山からは澄んだ水が湧き出しており、ふもとの集落では水道水として使っています。

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乾徳山の魅力は、山頂付近の岩場。多くの登山者は、岩登りを目的に訪れます。登山道には2か所の鎖場があり、そのひとつは、高さが20メートルほどもあります。また、山の石は、“乾徳石”と呼ばれ、各地の日本庭園の庭石としても利用されています。今は山崩れを防ぐため、石を運び出すことはできませんが、長い年月をかけてできた趣ある、そのたたずまいを楽しむために訪れる人もいます。

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修験の山としても知られる乾徳山。ふもとにある名刹・恵林寺は、乾徳山を山号とするなど、深いかかわりを持っています。それは、恵林寺を開いた鎌倉時代の禅僧・夢窓国師が乾徳山で座禅の修行をしたと伝えられているためです。修行の場所は、山頂からさらに先へと進んだ岩壁にあり、“夢窓国師座禅窟”と呼ばれています。今も恵林寺の住職はその場所を訪れ、祈りをささげています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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