【9月7日(日)放送】山の歌 夏 祈りの峰 導きて 〜山形県 月山〜

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出羽三山の1つ、月山(標高1,984メートル)。
夏、白装束に身を包んだ人たちが全国から訪れます。月山はおよそ1,400年前に開山されたとも言われ、山岳信仰の聖地として多くの参拝者が頂を目指します。月山の豊かな雪解け水の恵みを受け、米を作る麓の農家は、山の先達となり、先祖供養に訪れた参拝者を案内します。霊峰に魅了される人々と、緑映える山を訪れます。

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アクセス

<車>
JR鶴岡駅・庄内あさひICから月山8合目まで1時間30分。
庄内空港から月山8合目まで2時間。

再放送予定

9月8日(月) 午前11:05
9月13日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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山岳信仰の霊場として知られる出羽三山の主峰、月山(標高1,984メートル)。夏、白装束に身を包んだ人たちが、全国から訪れます。山頂には月山神社本宮があり、参拝者たちは先祖供養や家内安全など、それぞれの祈りをささげます。毎年8月13日には、山頂で亡くなった人の霊を祀る「柴燈祭」(さいとうさい)が行われます。夜、先祖供養のために納められた卒塔婆をたき上げます。この炎は、お盆に子孫たちの元にかえる先祖のための、送り火だと言われています。山頂からは鳥海山や麓の庄内平野を望むこともできます。

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月山8合目、標高およそ1,400メートル付近に広がるのは、弥陀ヶ原(みだがはら)と呼ばれる湿原です。大小無数の池塘(ちとう)と呼ばれる池や沼があり、独特の景観を作り出しています。弥陀ヶ原は、日本有数の高山植物の宝庫です。絶滅危惧種に指定されているオゼコウホネなど、短い夏の間に120種類以上の高山植物が咲き乱れます。

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冬には日本海から吹きつける季節風によって、10メートルを越える豪雪に見舞われる月山。真夏でも絶えることない豊富な雪解け水は、麓で暮らす人々に恵みをもたらしてきました。麓の庄内平野は、全国有数の米どころ。月山の冷たい雪解け水で、暑い夏、稲が弱るのを防ぎ、稲を十分、成長させることができるのです。今回の旅では、稲作農家の6代目の工藤征則さん(51歳)と出会いました。工藤さんは、7月から8月、全国からやって来た参拝者を山頂まで導く「先達」(せんだつ)としても活躍します。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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