【6月8日(日)放送】 砂に咲く夢 〜千葉県 館山市 平砂浦〜

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房総半島の南端、太平洋に面し5キロの砂浜が続く千葉県館山市平砂浦(へいさうら)。
かつて「房州砂漠」と呼ばれた荒れ地は、戦後防風林が築かれ耕作地が広がりました。子どもたちが走り込み、サンドボードに興じる「砂山」は、砂との闘いを今に伝えます。砂地の畑では、手塩にかけ育てられた切り花のひまわりやトウモロコシ。防風林の保全を続ける地元の人々や、サーフィンに夢をかける若者もいます。風と砂に抱かれた暮らしを訪ねます。

地図
アクセス

<電車>
東京駅から:JR京葉線・内房線(特急さざなみ)「館山駅」→平砂浦(車で約15分)
千葉駅から:JR内房線「館山駅」→平砂浦(車で約15分)

<高速バス>
東京駅前→JRバス・日東交通(房総なのはな号)「館山駅前」→平砂浦(車で約15分)

<車>
京葉道路もしくは東京湾アクアライン→館山自動車道・富津館山道路「富浦IC」→国道127号→国道410号を白浜方面へ。「房総フラワーライン」に面した海岸が「平砂浦」(東京からおよそ2時間)

再放送予定

6月16日(月) 午前11:05

旅の見どころ

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平砂浦の西側に位置する西岬(にしざき)地区は花の栽培(切り花)がさかん。初夏6月はひまわりの出荷の最盛期です。作られているのは花束などで人気の小ぶりなひまわり。美しく丈夫で長もちする花が作れるのは、平砂浦特有の砂の畑だからこそ。やせた砂地がひまわりの生命力を最大限に引き出すといいます。16軒の生産者が手塩にかけた太陽の花が都会にひと足早い夏を届けます。

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平砂浦から吹き上げられた砂が、海岸から1キロも離れた山の斜面にたまってできた「砂山」は、かつて土地の人たちを苦しめた砂との戦いの歴史をいまに伝える場所です。一方、子どもたちにとっては、幼いころから家族や友達と何度となく訪れるなじみ深い遊び場。地元の中学校陸上部では、砂の斜面でのトレーニングが伝統です。平砂浦と太平洋が一望できる頂上からの眺めも含め、子どもたちを育む大切な場所になっています。

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平砂浦の海岸線約4.5キロ、110ヘクタールに渡ってクロマツを主とした林が広がっています。強い風による飛び砂に苦しんだ地元の人たちの強い希望で作られた千葉県の防風林です。「日本の白砂青松100選」に選ばれたほどの美しい松林ですが、近年松枯れの被害が深刻化。伐採され、さら地に戻ってしまった場所が目立っています。県は林の再生に取り組んでおり、地元の保護組合が植樹や見守りに協力しています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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