薫風に里弾む 〜神奈川県 山北町〜

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神奈川県西部、丹沢山系に位置する山北町。
町の面積の9割以上が山林です。昭和の初めまで箱根の山々をう回する路線がとおり「鉄道のまち」として栄えました。5月、木々が一斉に芽吹き、町は新緑の輝きに包まれます。茶畑を守り、茶摘みの頃を待ちわびる元鉄道員。山あいの集落と駅を結ぶバスの運転手もしています。丹沢湖を望む牧場では、地元出身の獣医師が、酪農家から預かった幼い牛を放牧します。緑の輝きに包まれた山里の暮らしを訪ねます。

地図
アクセス

<電車>
新宿から 小田急小田原線「新松田駅」→JR御殿場線「松田駅」→「山北駅」下車
東京から JR東海道線「国府津駅」→JR御殿場線「山北駅」下車
静岡方面から JR東海道線「沼津駅」→JR御殿場線「山北駅」下車
※山北駅ではSuicaなど交通系ICカードは使えません

<車>
東名高速道路
東京方面から 大井松田IC→国道246号線
静岡方面から 御殿場IC→国道246号線

再放送予定

5月26日(月) 午前11:05
5月31日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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趣ある木造平屋建てが特徴のJR御殿場線・山北駅。迎えてくれるのは駅員ではなく、黄色いジャンパーを着た方々です。無人駅だった山北駅に活気を取り戻したいと、地元の鉄道員OBなどが交代で駅を守ってきました。山北には昭和の初めまで東海道線がとおり、山越えの拠点として栄えた歴史があります。駅の南側にある鉄道公園には、かつて活躍したD52型蒸気機関車が展示され、「鉄道のまち」の面影を伝えています。

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ハイキングコースとして人気がある標高723メートルの大野山。晴れた日には、丹沢湖や富士山などの眺望を楽しめます。山頂付近に広がるのは、神奈川県が運営する大野山乳牛育成牧場。酪農家から預かった約100頭の牛が放牧され、のんびりと牧草を食べる様子を見ることができます。春の「ならし放牧」は日中に行いますが、夏は夕方涼しくなってから外に出す「夜間放牧」に切り替えます。ことしの放牧は8月いっぱいまでの予定です。

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「足柄茶」の産地として知られる山北町。5月は一番茶の茶摘みの季節です。山あいでは霧が出やすいため、強い日ざしを防ぎ、香りの良いお茶を育むと言われます。もともと、足柄茶の栽培は関東大震災の復興策として始まり、普及していきました。きれいに刈りそろえられた茶畑はとても美しく、特に霧が立ちこめる朝の光景は幻想的です。摘み取り作業は春から秋にかけて行われます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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