【6月2日(日)放送】街に 緑のやすらぎ 〜東京 等々力渓谷〜

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東京都世田谷区、等々力渓谷。全長およそ1キロメートル、ケヤキやコナラなどが生い茂る23区唯一の渓谷です。川沿いには通勤や通学の人が行き交い、滝に打たれる人もいます。渓谷のそばで暮らす女性は、息子を亡くし、緑の中の小さな命を絵に描き続けています。渓谷に故郷を感じ、年老いた母に見せてあげようとする男性もいます。そして近くの保育園からは、毎日園児たちが訪れます。新緑の季節、都会の小さな自然に思いを寄せる人々に出会う旅です。

アクセス

<電車>
渓谷の入り口の一つ「ゴルフ橋渓谷入口」まで
東急大井町線「等々力駅」下車→徒歩(約3分)
東急バス「等々力」下車→徒歩(約5分)

<車>
第三京浜道路 玉川IC→「ゴルフ橋渓谷入口」(約3分)
※等々力渓谷には専用駐車場はありません。

再放送予定

6月6日(木) 午前11:05
6月8日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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東京都世田谷区にある等々力渓谷は、全長1キロほどの中に木々が生い茂る、23区唯一の渓谷です。東急大井町線、「等々力駅」から歩いてすぐ。多摩川に注ぐ谷沢川が、武蔵野台地を削って出来ました。10メートルほどの深さがある渓谷内は、小川のせせらぎ、鳥のさえずりが響き、都会のけん騒とはまるで別世界です。ケヤキやコナラなど、武蔵野の雑木林の名残をとどめる、300種類以上の植物が群生。湧き水も豊富で、サワガニなどの小さな生き物を育んでいます。近くに住む人たちが通勤、通学に渓谷の中を歩くなど、1日1000人以上が訪れる、都会の貴重な安らぎの場になっています。

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渓谷の南側、崖の上には平安時代に建てられたと言われる「等々力不動尊」があります。季節ごとにお寺や地域の行事が行われ、毎朝手を合わせる地元の人がいます。
不動尊の下には「不動の滝」が流れます。この滝の音がとどろいたことから、「等々力」の地名がついたとも言われています。平安時代から、修行の場として知られたこの場所には、全国から多くの修行者がやってきたと言います。今でも30人ほどが、お寺の作った滝行の会に参加しています。定年退職した人や、会社員、主婦など、年齢も職業もさまざまです。

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渓谷の南には、1200坪ほどの庭園が広がります。8年前に、都会の中の貴重な自然と接してもらおうと、世田谷区が整備しました。古くから残る書院造の建物を無料の休憩所として利用できるほか、日当たりの良い芝生広場や、竹林、みかん畑などもあります。ここでは梅や桜、ツツジ、サツキ、イロハモミジなど、さまざまな花が訪れる人々の目を楽しませてくれます。渓谷内を散策した後、ここで休憩する多くの人々が見られます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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