【3月31日(日)放送】春を待つ浜辺 神奈川県 鎌倉市

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年間2千万人近くが訪れ、今年世界遺産への登録の可能性で注目される古都・鎌倉。
マリンレジャーでにぎわう鎌倉の浜辺には、港がないため、砂浜から船を押し出し漁に出る漁師たちがいます。実は鎌倉は、鎌倉時代には日本最古とされる港が築かれるなど、魚介類やワカメといった豊かな海の幸にあふれています。春を告げるシラス漁に向かう若き漁師。地魚にこだわり続ける料理人。鎌倉の浜辺に生きる人々の姿を、春の温かな光の中に描く旅です。

アクセス

<電車>
東京駅から JR横須賀線→「鎌倉駅」下車(約1時間)

<車>
横浜横須賀道路→朝比奈IC→鎌倉市内
※鎌倉市内、および市内へ向かう道路はいずれも、特に土日・祝日は大変混雑します。

再放送予定

4月4日(木) 午前11:05
4月6日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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鎌倉旧市街の南には、相模湾に面して東西に長さおよそ2キロの砂浜(材木座海岸、由比ヶ浜)が続きます。マリンレジャーで有名なこの浜に、50人以上の漁師がいることはあまり知られていません。遠浅の海が続くこの浜には港がなく、漁師たちは砂浜から船を押し出して出漁します。タイ、鎌倉エビ、サザエ、アワビ、ワカメ・・・鎌倉の海は、豊かな漁獲をもたらしてくれる「宝の海」です。

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鎌倉に春を告げる、海の風物詩・・・それが「しらす」です。ここ数年、鎌倉では「しらす」を看板メニューとする飲食店や土産物店が増え、ちょっとしたブームになっています。資源保護のため、禁漁期間が設けられた相模湾のしらす漁は、毎年3月10日ごろに解禁となります。解禁直後は水揚げが少ない場合も多いですが、例年、4月〜5月ごろになると、貴重な「生しらす」やゆでたての「釜揚げしらす」が出回るようになります。

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由比ヶ浜近くにある御霊(ごりょう)神社には海にまつわるユニークな信仰が伝わります。かつて鎌倉沖の海中には大きな石があり、多くの船を難破させる“海の難所”となっていました。そのため漁師たちは海中から石を引き揚げ、御霊神社にまつって海の安全や豊漁を祈願したといいます。石は現在、神社の末社・石上(いしがみ)神社のご神体として、境内の小さなお社の後ろに立っています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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