【3月17日(日)放送】梅が香るころ 埼玉県 越生町

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関東平野の西、秩父山地のふもとにある埼玉県の越生町。
町を流れる越辺川(おっぺがわ)付近は、水はけがよく梅の栽培がさかんに行われてきました。その歴史はおよそ600年。町内に梅干や梅酒などに使う梅を生産する農家が100軒あまりあります。梅は2月末から開花を迎え、人々の目を楽しませます。長年にわたり梅を育て続ける農家、観梅の客をもてなす女性たち、そして梅林の風景を守ろうと奮闘する若手。梅に寄せる思いとともに歴史ある梅の里を訪ねます。

アクセス

<電車>
池袋駅→東武東上線坂戸駅→東武越生線越生駅(約1時間)

<車>
関越自動車道→坂戸IC→越生町(約30分)

再放送予定

3月21日(木) 午前11:05
3月23日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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越生町は、関東平野の西、秩父山地のふもとにあります。盆地特有の寒暖の差を生かし、農業が盛んです。中でも盛んなのが梅の栽培。650年前、九州・太宰府から菅原道真の愛した梅を植えたのが始まりとされ、現在100軒あまりの農家が食用の梅を生産しています。町を西から東に流れる越辺川(おっぺがわ)沿いは、小石が多く混ざった水はけのよい土壌で、梅が根を張りやすく栽培に適しています。

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梅農家の宮﨑定次郎さんは77歳。越生で50年梅を作り続けています。花が開く前、宮﨑さんは枝の剪定(せんてい)作業に追われます。枝の生長が旺盛な梅。葉がしげった時に日ざしを遮る枝、花芽が多すぎる枝を選んで切り落とします。冬の剪定、収穫前の摘果、実をもいだ後に肥料。300本の木と共に、一年を通して梅の世話に追われる宮﨑さんにとって、開花の時期はほっと心が癒される時です。

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およそ千本の梅の木が集まる観梅の名所、「越生梅林」。その一角に50年の歴史がある売店があります。売店が開かれるのは、1年にひと月あまり。梅の開花の時期です。
店に立つのは地元の女性たち。代々越生の婦人会が営んできました。冬に収穫し、庭で干した切り干し大根。秩父山地で見つけたフキノトウ。そして自家製の梅干し。
それぞれの家庭の味を持ち寄っています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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