【2月24日(日)放送】シリーズ東北 あすを刻む日 宮城県 気仙沼市唐桑町

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東北を訪ねる3回シリーズ。第1回は宮城県気仙沼市の東端、複雑に入り組んだリアス式海岸の町、唐桑町を訪ねます。
遠洋、近海漁業、カキの養殖が盛んで人々は海とともに生きてきました。震災からまもなく2年。港では名産のカキの復活にかける家族が汗を流し、海の安全を祈願する神社では、津波の記憶を伝える石碑が建てられました。そこにはいつか日付を入れるために、「復興完了」の文字が刻まれています。明日に向かい、歩む人々に出会います。

アクセス

<電車とバス>
東京駅から:JR東北新幹線「一ノ関駅」→JR大船渡線「気仙沼駅」
→タクシーまたは、ミヤコーバス御崎線「国民宿舎前」下車(約5時間)

<車>
東北自動車道「一関IC」→国道284号線→唐桑町(約2時間)

再放送予定

2月28日(木) 午前11:05
3月 2日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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太平洋に突き出たような地形の唐桑町。宮城県の東端に位置する、人口約7000人の漁業の町です。複雑に入り組んだリアス式海岸に囲まれ、それぞれの入り江に小さな漁港があります。かつては漁港ごとに水揚げを競い合っていました。
海岸線にせまる森からは、栄養豊富な水が海に流れ込み、豊かな恵みを育んできました。町の人たちは「森は海の恋人」と呼んでいます。

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町の主力産業の1つはかきの養殖です。水深があり波が穏やかな唐桑の海は、かきの養殖に適した海です。昭和三陸大津波(昭和8年)のあとから、この地で本格的にかきの養殖が広まりました。東日本大震災では、町内の養殖いかだがほぼすべて流出しましたが、広島県などの他産地の漁師の力を借りて、震災以前の水準まで回復しました。昨年秋から、震災後初めて、かきを水揚げしています。

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江戸時代から町を見守る早馬神社には、津波の記憶を後世に伝えるために石碑が建てられました。高台にある境内が15メートルの高さの津波で浸水したことを刻むだけでなく、碑の裏側には「復興完了」の日付を刻むための余白が設けられています。東北には、産業が再興に至っていない自治体や、仮設住宅で生活する人が少なくありません。いつの日か、すべての人が心安らぐ生活を取り戻せた時、日付が刻まれることになっています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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