誰にでも、心に刻まれた風景があります。
思い出をたどれば、山河が鮮やかによみがえります。
視聴者の皆さまからいただいた、旅の思い出をつづる
手紙シリーズ「忘れられないわたしの旅」の総集編。
今年度は、350通を超えるお手紙やメールをいただきました。
嫁入り前に父と訪れた紅葉の京都、仕事に行き詰まった若いころ、寝台特急でふるさと東京に戻った一人旅など、かけがえのない7編の旅の物語です。
第1回は、再起に向け、歩き始める旅です。
失明した夫を励まそうと、家族で訪れた伊豆・爪木崎の旅。教師の仕事に悩み、赴任先の北海道から、寝台特急で上野駅へ戻った旅。震災の被災地、岩手県大船渡市で開いた演奏会など3編の物語。
第2回は、かけがえのない家族と歩んだ旅です。
就職した娘に誘われた広島・宮島。重いがんを患う妻と歩いた、東京・昭和記念公園のイチョウ並木など、大切な人と思いを重ねた3編の物語。
それぞれが、心に刻まれた旅路です。
「忘れ得ぬ山河」では、「忘れられないわたしの旅」でご紹介できなかった、旅の物語を描きます。
娘が、母と共に思い出をたどった、和歌山県海南市下津町の旅。
母が、60年前、住み込みで働いていたミカン農家へ。思いがけない出会いが、大切な絆を育みます。
朗読してくださった皆さん
『紅の京都 嫁ぐとき』寺瀬 今日子さん
『和歌山 みかんの縁』前田 敏子さん
『再出発 ああ上野駅』池水 通洋さん
『家族のともしび 爪木崎』小林 優子さん
『大船渡 あしたを奏でる』三宅 貴大さん
『母と娘の宮島』池田 昌子さん
『黄金色の道 ふたり』糸 博さん
※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。