【10月21日(日)放送】秋色のなか 群馬県 川場村

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日本百名山のひとつ武尊山(ほたかやま)のふもとにある群馬県川場村。
山の豊富な湧き水に恵まれた里では、実りの秋を迎えている。一面に広がる稲穂の黄金色。江戸時代から続く農家の家族が、伝統の“はってがけ”で丁寧に稲を刈り干していく。真っ赤に実ったりんご。戦争で途絶えたりんご作りの歴史を復活させた物語がある。そしてかれんに咲く紫のコスモスを描く女性の姿も。秋色にあふれる川場村を訪ね、人々の喜びの表情に出会う旅です。

アクセス

<電車>
東京駅
上越新幹線「上毛高原駅」(約75分)→タクシー利用→川場村(約30分)
東京駅
上越新幹線または、長野新幹線「高崎駅」(約50分)→上越線「沼田駅」(約45分)→ 川場循環バス→川場村(約30分)
上野駅
上越線「沼田駅」(約120分)→川場循環バス→川場村(約30分)

<車>
練馬IC 関越自動車道(約90分)→沼田IC→川場村(約10分)

再放送予定

10月25日(木) 午前11:05
10月27日(土) 午前 5:15

旅の見どころ

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武尊山(ほたかやま)の南麓(なんろく)におよそ3500人が暮らす川場村。豊かな湧き水と、500メートルを超える標高により朝晩の寒暖の差が大きいことで、甘味のある農作物が育ちます。村の80パーセント以上が山林のため田畑は小規模ですが、秋は米やりんごを求めるたくさんの観光客でにぎわいます。りんご狩りができる農園も多く人気です。また、村には湧き水をくめる公園も整備され、名水を求める人が朝から列をなしています。

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弥生時代から稲作が行われてきた川場村では、稲を天日干しにする伝統が今も残っています。“はって”という台に稲をかけることから、地域の言葉で“はってがけ”と呼ばれています。10月に入ると武尊山から吹きつける北風“武尊おろし”が、稲を乾かしてくれます。天日に干しておよそ3週間、次第に稲の養分が穂に下がり、甘くて粘りの強いおいしい米ができると言われています。

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昭和40年代後半、養蚕業の衰退に伴いりんご農家が増えました。今では34軒がりんごを作り、村の特産品になっています。第一人者の宮田光雄さん(75歳)は、まだ村で多くの人が養蚕をしていた昭和29年、17歳の時に苗木を植えました。早くに両親を亡くし祖父母と妹たちを養うため、当時、ぜいたく品として高値のついたりんごに将来を託したのです。その後、宮田さんから村の仲間に苗木が分けられ、現在のりんごの里が築かれました。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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