6月17日(日) 放送 いのち 湧き出でて〜山梨県 忍野村〜

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富士山の北麓(ほくろく)、標高940メートルの高地に広がる山梨県忍野村。
富士山の雪どけ水や雨水が地下に染みこみ、およそ80年の長い歳月をかけて、村のいたるところから湧き出る自然豊かな土地です。水路が引かれ、水道も地下からくみあげるなど、豊かな水は、村の生活を支えています。水の恵みに育まれて暮らす人々に出会う旅です。

アクセス

<電車>
新宿駅から
JR中央線「大月駅」→富士急行線「富士山駅」
        →富士急バス(忍野八海方面)25分

<車>
中央自動車道→大月JCT→河口湖IC(30分)
     →東富士五湖道路→山中・忍野IC(10分)
東名高速道路→御殿場IC
     →国道138号線→忍野方面へ(30分)

再放送予定

6月23日(土) 午前 5:15
6月28日(木) 午前11:05

旅の見どころ

忍野村では、富士山の伏流水がいたるところから湧き出ています。天野昇次さん(84歳)、よし子さん(83歳)夫婦のお宅では、庭から出る湧き水を使って生活をしています。 100年以上前、ひいおじいさんが、水源を見つけ、家を構えました。飲み水、洗濯、風呂、すべてこの泉の水を利用しています。3人の子どもの産湯も、泉の水を温めて使いました。代々続いている、月に2,3度の泉の掃除。今は、産湯につかった長男が任されていました。泉を大切にする心も、受け継がれています。

5月下旬、雪化粧をしていた富士の山肌が少しずつ見え始めると、八合目付近に鳥のような姿の雪形が現れます。「農鳥」と呼ばれ、古くから農作業の始まりを告げてきました。湧き出た富士の水は、水路を伝い、田へと流れ込み、田植えが始まります。米農家3代目の大森勝保さん(48歳)は、東京でシステムエンジニアの仕事をしながら、朝の出勤前と休日に農作業を行っています。水が入った田に映る「逆さ富士」を眺めながら、農作業に励む毎日です。

湧き水は、さまざまな生物の命も育んでいます。体長7センチほどの「ホトケドジョウ」。冷たく澄んだ水でしか生きられないことから、「湧き水の象徴」と呼ばれています。顔が丸く、愛きょうのある表情から、「オカメ」の愛称で親しまれてきました。村で観光農園を営む、渡邉実さん(56歳)は、ふるさとの生き物を子どもたちに触れてもらおうと、3年前に地域の人たちと、湧き水を引き込んだ池を作りました。水の恵みから産まれる命の躍動を子どもたちも感じています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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