3月4日(日) 潮香りて 千度小路 〜神奈川県 小田原市〜

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相模湾に面した神奈川県小田原市。
古くからの城下町・小田原市は、街道沿いに宿場も数多く、人々が行き交い、賑わっ てきた。
その中の一つ、千度小路と呼ばれる界わいでは、海産物が豊かなことから、
旅人の土産物として、水産加工品が重宝され、かまぼこなどの名産品も生まれた。
江戸時代から続く味と技を守り続ける職人。
古くから伝わる龍宮神社に祈りを捧げ、海に出る漁師親子。
海の恵みに寄り添い、生きる人々に出会う旅。

アクセス

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再放送予定

3月 8日(木) 午前11:05
3月10日(土) 午前 5:15

3月6日(火) 午後 4:20

旅の見どころ

削り節専門店

削り節専門店の店主、石黒淑枝さん(88)は、毎日店頭にたちます。店では、サバやイワシ、宗太鰹などの削り節を、量り売りで販売しています。お客さんには、必ず試食をして貰うのが石黒さん流。自分好みの味を見つけて欲しいと考えています。古くから、つきあいのある地元の老舗旅館や料理店には、注文に合わせて厚みや幅を変えたその店だけの削り節を納めています。まだまだ、店の味に納得が出来ないという石黒さん。削り節の奥深さに、日々勉強の毎日だそうです。

小田原かまぼこ

江戸時代、小田原で豊富に採れた魚を保存するために発達したと言われるかまぼこ。今では十数社が、伝統の技を引き継いでいます。小田原かまぼこの特徴は、強い弾力。タラとシログチを使います。130年以上続く蒲鉾店の5代目、上村純正さん(58)は、先代の教えを守り、まずは自分用の小さなかまぼこを作り、その日の出来を確認します。奥歯で噛み、前歯で噛み、指で確かめる。見極めるのは、歯を押し返すような食感です。確認する工程は20。「妥協しない心」が受け継がれています。

龍神神社

千度小路の一角に、ひっそりと佇む小さな神社があります。海の守り神、龍神様が奉られた龍宮神社です。北条氏に認められていた証が残っていました。お社には、北条氏の家紋の三ッ鱗を、漁師たちの功績を称え、波の模様を入れて納められています。千度小路の漁師たちは、ここで大漁や安全を願い、海に出ていました。神社は、相模湾の沖で漁をする様子をずっと見守っています。時代は変わっても、龍神様は、千度小路の漁師たちの心のよりどころです。

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