1月29日(日) 放送 白き風の声 〜山形県 庄内町〜

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山形県庄内町。庄内平野に位置し、北に鳥海山、南に月山をのぞみ、最上川が流れる 農業が盛んな町だ。
ここは、一年中強い風が吹く風の町。冬は、降った雪を巻き上げる地吹雪で、一寸先 も見えない時もある。
日本海から強い西風が吹きつけ、様々な自然の表情を作り出す季節だ。
長く厳しいこの時期、人々は互いに寄り添い、実りの季節への願いをこの風に託して きた。
風と共に生きる人々に出会う旅。

アクセス

<飛行機> 羽田空港→庄内空港(約1時間)伊丹空港→庄内空港(約1時間15分)→空港から車で約20分
<電車>  東京駅→上越新幹線・新潟駅→羽越本線・余目駅(約4時間)
東京駅→山形新幹線・新庄駅→陸羽西線・余目駅(約4時間)
<車>  川口IC→(東北自動車道)→村田JCS→(山形自動車道)→酒田IC(約8時間)
練馬IC→(関越自動車道)→新潟西IC→(国道7号線)→酒田(約8時間)
酒田ICから、国道7号線、国道47号線で庄内町へ(約15分)

再放送予定

2月2日(木)午前11:05
2月4日(土)午前 5:15

1月31日(火)午前 4:20

旅の見どころ

子どもは風の子

朝、子どもたちが、集落ごとに、8つの集合場所へ向かいます。遠方から学校に通う子どもや、冬の間、地吹雪などで、徒歩での通学が困難な子どもたちが、スクールバスを待つのです。集落を回るスクールバスは、子どもたちにとって大切な足です。雪深い山道から、風が吹き抜ける平野部まで、25キロを走っていきます。「子どもは風の子」。安全運転で、子どもたちを優しく守り、学校へ。子どもたちの元気な声が響きます。

ふるさとで

花き栽培に力を入れている庄内町。ハウスの中では、白、ピンク、紫の色鮮やかなストックが咲き誇ります。池田宏志さん(28歳)は、代々米農家。仙台でサラリーマンをしていた池田さんは、4年前、ふるさとに戻り、花作りを始めました。ベテランの花農家のもとで、一から教わりました。吹雪や寒さ、風とうまくつきあいながら、毎日、花の世話をしています。雲が晴れた時に見える、ふるさとの大好きな風景に背中を押されながら、今日も花作りに情熱を注いでいます。

温かな時間

米作など、農業が盛んな庄内町。春から秋、忙しく働いた農家の人たちは農閑期の冬、家の中でのんびりと過ごします。昔から、農家の女性達は、この時期、作業着に「刺し子」を施してきました。三浦文さん(80歳)は、今では、のんびりと袋や小さな敷物を作ります。庄内の伝統的な模様「米刺し」。米の字の模様は、「今年も豊作でありますように」。ひと針ひと針に願いが込められています。また、女性達の楽しみは、ご近所の女性たちと、自慢の料理や漬物を持ち寄って、茶飲み話に花を咲かせる時間。吹雪の中、女性達が過ごす温かい時間が、ご近所の距離を近づけます。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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