1月22日(日) 放送 静寂に凛とたつ 〜山梨県 身延町〜

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深い山々に抱かれた山梨県身延町は、冬、冷たく澄んだ空気が張り詰める。
静寂に包まれた町では、静けさの中で、自分の暮らしぶりを見つめる人たちの営みがある。
自分を律したいと、宿坊での生活を志して来た学生。歴史に思いをはせ、掛け軸の修復に勤める表具師。故郷ににぎわいを取り戻したいと、特産の曙大豆を作り始めた農家。
冬、自分と向き合う人たちの暮らしに触れる旅。

アクセス

<鉄道>新宿駅―約1時間30分(JR中央線)―甲府駅―約1時間30分(身延線)―身 延駅
<車>新宿―約1時間30分(中央自動車道)―甲府昭和IC―約1時間―身延駅

再放送予定

1月26日(木)午前11:05
1月28日(土)午前 5:15

1月24日(火)午後 4:20

旅の見どころ

身延山久遠寺

標高1153mの身延山の中腹にあるのが、鎌倉時代に建立された身延山久遠寺です。日蓮宗の総本山として、およそ700年前に建立されました。毎朝5時半、境内の大鐘の音が、町に朝を告げます。まだ日が昇る前から、寺のまわりで掃除をし、つとめに励む人々の姿を見かけます。澄んだ空気に包まれる朝の境内では、遠方からくる参拝客だけでなく、願いを胸に訪れる地元の方々もいます。

今も残る 宿坊

久遠寺の周りは、門前町の面影が今も残ります。全国各地から来る僧侶や信者が泊まっていた「宿坊」は20軒残っています。そのうち、7軒の宿坊では、10代から20代の学生が暮らしながら、高校や大学に通っています。大学の福祉科で学ぶ神ゆみさん(22)は、規律正しい暮らしがしたいと、7年前に富山からやってきました。宿坊と大学を往復する日々の中で、自分と向き合い、将来をみつめています。

伝統の技

鎌倉時代からの寺院や、宿が数多く残る身延町には、長年培われてきた伝統の技があります。掛け軸の仕立てです。町では、古くからそうした表具師が活躍してきました。現在、身延町には4軒の表具屋があり、伝統を引き継いでいます。54年にわたって、掛け軸を作ってきた望月豊昭さん(72)は、町で最年長のベテラン表具師。望月さんの元には、寺や古い民家から痛んだ掛け軸が寄せられています。掛け軸の修復は、和紙を傷つけないよう、慎重に進められます。平常心を保ち、心を落ち着かせて、掛け軸と向き合うのだそうです。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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