【9月18日放送】祈りの道 頂へ

山の歌 夏 〜愛媛県 石鎚山〜

NHKオンデマンド
写真
シリーズ 山の歌 夏。今回は、西日本最高峰の愛媛県・石鎚山。
古くから修験の山として人々に崇められてきた。
人々は、様々な思いを抱え、白装束に鉢巻を巻き、険しい山道を登る。
病で来ることが出来ない父の思いを背負い、石鎚に祈りを捧げる男性。
一年に一度、頂上の神社で奉仕する神主は、「心の故郷へ帰る」と山頂を目指す。
心をつなぐ祈りの峰への旅。

東北ブロックでの放送

地図
アクセス

<車の場合>松山自動車道 西条ICより車で約60分、小松ICより車で約35分。駐車場有。
<バスの場合>JR伊予西条駅前から 石鎚登山ロープウェイ行 ※1日4便ほどしかないので要確認。
<電車の場合>JR予讃線 伊予西条駅下車。 車で約45分

9月 8日(木)午前11:05
9月10日(土)午前 5:15

旅の見どころ

石鎚への祈り

6合目を過ぎたところでロープウェイを降りて、歩くこと20分。山の中腹に、石鎚神社成就社があります。石鎚山を開山したとされる山岳修行者が、「わが願い、成就せり」とこの地で言ったと伝えられています。多くの参拝者が向かうのは、本殿の隣にある、見返遥拝殿(みかえりようはいでん)。ここからは、石鎚山の姿を望むことができます。山頂まで行けない人も、ここで山の霊気に触れることが出来ると言われています。

豊かな自然

夏の石鎚山には、温暖な四国の高山地帯に育つ貴重な花々が咲き誇ります。愛媛県にしか生息しないシコクイチゲや、石鎚山で発見されたキレンゲショウマです。山の東側からのルートは、“お花畑”が広がり、イヨフウロやナンゴククガイソウが鮮やかに山道を彩ります。片岡瑞恵さん(69)は孫2人と、この石鎚山の自然を楽しみながら、山へ登ります。3人が行き帰りに必ず触れる一本の木があります。岩の間から、木々の枝の間をぬって、空に突き出すように生えたダケカンバです。片岡さんたちにとって、命のたくましさを感じる石鎚の象徴です。

“心のふるさと”

険しい山道を登り、たどり着いた山頂からは、360度の絶景が広がり、四国の山々を眼下に見ることが出来ます。山頂に建つ石鎚神社頂上社。神主が交代で登り、この神社に勤めています。広島から来る川西久美さん(66)も頂上社の神主として、一週間滞在します。「山には帰るような気持ち。山も、多くの人たちも待ってくれている。」と話す川西さんにとって、石鎚山は「心のふるさと」。頂上を目指す姿に喜びがあふれます。

小さな旅 コブック
PDFをダウンロードコブックの作り方

※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

忘れられないわたしの旅「小さな旅」バックナンバー
携帯サイト