2015年10月25日放送

再放送
  • 10月26日(月) 午前 11:05
  • 10月31日(土) 午前 5:15
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夢つむぐ 都会の海
~千葉県 船橋市~

東京都心から電車で30分、62万人が暮らす千葉県船橋市です。マンションや高速道路に囲まれてぽっかりと残った海に漁船が並びます。この港で働く漁師はおよそ150人。水揚げ日本一といわれるスズキをはじめ、東京湾でとれた江戸前の魚介類を扱っています。住宅街にある「納屋」で暮らしながら、夜の東京湾に出漁する巻き網漁船の若者。海の変化を受け入れて生きる貝漁師や卸業者。都会の漁港に集う人々の思いにふれる旅です。

東京都心へ通勤する人達で混み合うJR船橋駅から歩いて20分ほど。高速道路やマンション、ショッピングモールに囲まれた海に漁船がならんでいます。地元で“船橋漁港”と呼ばれ、東京湾の魚介類が水揚げされています。漁協の直売所や毎月開かれる朝市を訪ねると新鮮な海の幸が手に入ります。沖の海を徳川家康が「御菜浦」に定めたことから発展した船橋。湾岸のベッドタウンのなかに漁師の暮らしが息づいています。

船橋には、東京湾のスズキやサバ、コハダなど追って漁をする巻き網漁船団が3つあります。20代30代の若い漁師の姿が目立ちます。かつては漁期になると東北などからベテランの漁師たちが働きにきていましたが、いまは求人に応募してきた漁師経験のない若者が船に乗っています。フリーターから大卒までさまざまな経歴の若者が親方や先輩から海の仕事を習い、東京湾の漁を支えています。

船橋の沖に広がる「三番瀬」は多くの生き物を育む豊かな浅瀬。江戸前の貝、アサリのとれる海として知られていました。その海のニューフェイスが、ハマグリに似た大きな二枚貝ホンビノスガイ。東京湾を行き来する貨物船についてやってきたと言われる北米原産の貝です。近年水揚げが安定しないアサリに変わる特産にしたい、と貝漁師や貝問屋が頑張り、居酒屋からイタリアンまで地元の店の定番になりつつあります。

旅人 国井雅比古から

農業・漁業など一次産業の後継者がいないという地方は多い。しかし、おっとどっこい!都心に近い千葉県船橋市の港では、近年、漁師経験の全くない若者が漁師になるケースが増えているという。動機は「都会暮らしと海の仕事の両立」「おいしい魚を自分でとるっておもしろい」などなど。瞳を輝かせて語る若者たちの率直な物言いにいたく感動しました。やりたいことをやる。あなたはしていますか?

港へのアクセス

<電車>
JR総武本線・東武野田線「船橋」駅、京成本線「京成船橋」駅から徒歩約20分
JR京葉線「南船橋」駅から徒歩約10分

<車>
京葉道路「船橋」ICもしくは「花輪」ICからすぐ

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問い合わせ先

船橋の漁業や直売所について
船橋市漁業協同組合
047-431-2041
三番瀬について
ふなばし三番瀬海浜公園
047-435-0828 (月曜日休み)

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