2015年7月26日放送

再放送
  • 7月27日(月) 午前 11:05
  • 8月1日(土) 午前 5:15
    ※一部地域は別番組
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サンゴの海に育まれ
~徳島県 海陽町~

色とりどりのサンゴが輝く町があります。徳島県の海陽町。海は透明度が高く、サンゴの種類も豊富で、その美しいサンゴを一目見ようと、多くの人が訪れます。サンゴに魅せられ移り住む人、地元のサンゴの魅力に気づかされ故郷に戻って来た人。サンゴを生む海は、豊かな海の恵みももたらし、若い世代は、伝統の素潜り漁を受け継いでいます。さらに、サンゴの海をを守り伝えようとする子どもたちも。サンゴとともにある人々を訪ねます。

徳島県海陽町の宍喰(ししくい)地区では、今も約60人の漁師が定置網漁などで生計を立てています。宍喰漁港では、土曜日を除き毎朝8時から競りが開かれ、アオリイカ、トビウオ、ウルメイワシ、ウツボなど多様な魚が取り引きされます。仲買人が木の札の裏に値段を書いて競い合う、昔ながらの競り。地元の加工業者は、競り落としたイワシなどを天日干しにして干物を作り、地元だけでなく県外にも出荷します。

宍喰では、素もぐり漁の伝統が父から子へ受け継がれています。素もぐり漁で取るもののひとつが、アワビの仲間であるトコブシ。逃げ足が速いことから、地元では「流れ子」とも呼ばれます。トコブシは、春から夏にかけてが旬。地元では煮つけなどで食べられ、アワビよりも柔らかく、食べやすいのが特徴です。

海中のサンゴは、台風の影響で折れたりすることもあります。そこで宍喰小学校の子どもたちは、10年前から、折れたサンゴを石につけて、再び海に根づかせる取り組みを行っています。シーカヤックを使って、植えたサンゴがどれくらい成長したかを見に行く特別授業も。子どもたちが故郷の海の魅力に気付く機会にもなっています。

海陽町宍喰地区へのアクセス

<電車>
JR牟岐線「徳島駅」→「海部駅」(約2時間)
阿佐海岸鉄道阿佐東線「海部駅」→「宍喰駅」(約10分)

<車>
徳島市内から国道55号線を南へ(約2時間)

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問い合わせ先

素もぐり漁や市場の競りついて
宍喰漁業協同組合
0884-76-3101
海中観光船「ブルーマリン」について
海陽町海洋自然博物館マリンジャム
0884-76-3100
そのほか観光地などについて
海陽町観光協会
0884-76-3050

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