小さな旅のしおり

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神様の懐に抱かれて ~新潟県 弥彦村~

投稿時間:2018年10月 7日 08:24 | 投稿者: | 

yahikomain.jpg新潟県弥彦村は、1300年の歴史を持つ彌彦神社を中心として栄えてきました。古くから神と寄り添った生活が営まれ、今でも神様のための玄関や部屋のある家が残ります。週末、装束に身を包み神様の前で神楽を舞う小学生。米の収穫が始まり、神社に納める奉納米の準備にいそしむ農家。万葉集にも歌われる霊山・弥彦山には、祈りを捧げるため毎日のように登る男性がいました。日々神様の息吹を感じながら生きる人々に出会う旅です。


今回の放送内容

yahiko11.jpg彌彦神社の前は「社家通り」と呼ばれ、神主など神に仕えてきた人たちの家が並んでいます。高橋武之さんの自宅も社家の一つ。神様が通るための玄関や、神様の部屋がしつらえられた、独特のつくりになっています。700年続いた神主の勤めは武之さんの代で途絶えましたが、今は孫の真優さんが拝殿で行われる神楽の踊り手を勤めています。神様に寄り添う暮らしはこれからも続いていきます。


yahiko2.jpg弥彦の神が米作りを伝えたといわれる越後平野。村では米の収穫が始まっていました。農家の竹野勝行さんは、「弥彦山のおかげで夕日が早く沈むので、寒暖の差が出て甘みと粘りのあるお米が育つ」と話します。この日、竹野さんは彌彦神社への奉納米を準備していました。今年も無事にお米がとれた報告と、来年への願いを込めて、新米を奉納するのです。1000年以上の昔から、弥彦村の農家に受け継がれてきた風習です。


yahiko3.jpgのサムネイル画像彌彦神社の背後にそびえる弥彦山(634m)。古くから、人々は参拝の後に山へ向かい、頂上で祈りを捧げてきました。73歳の佐藤忠廣さんは、仕事の悩みを抱えた50歳の頃から山へ通うようになりました。肩書きや立場などにとらわれない山の仲間とのふれあいが、心の支えになったといいます。今では毎日のように山に登り、山の神様に手を合わせるのが日課です。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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越後に米作りを伝えたとされる神をまつった彌彦神社。背後にはご神体の弥彦山が荘厳な雰囲気を漂わせています。万葉集に“いやひこおのれ神(かむ)さび青雲の棚引く日すら小雨そぼふる”と歌われた通り、雨に包まれた旅となりました。雨のち大雨、のち小雨のち本降り…。これは「私は晴れ女!」と増長過信していた自らを反省せよと、神様に諭されているのでしょうか…。番組では秋空に映える弥彦山や黄金の首を垂れる稲穂の美しい映像が登場しますが、全て私が去った後のもの。今回は「画面」で実りの秋を楽しみます。


弥彦村へのアクセス

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〈電車〉
上越新幹線「燕三条」駅→JR弥彦線「弥彦」駅(約20分)

〈車〉
北陸自動車道「三条燕」ICから約20分


問い合わせ先

▼弥彦村の観光について
 弥彦観光協会 0256-94-3154

▼彌彦神社について
 彌彦神社 0256-94-2001


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