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緑の宝石 瀬戸かがやいて ~広島県 大崎下島~

投稿時間:2017年10月22日 08:24 | 投稿者: | 

hirosimamain.jpg広島県・大崎下島は、明治時代からレモンの一大生産地として知られます。島の限られた土地を最大限に生かすため、農家の人たちは段々畑を作り耕作を続けてきました。10月から収穫が始まるのは、爽やかな風味が特徴のグリーンレモンです。かつての台風被害を乗り越えレモン栽培を続ける農家や、マーマレード作りをする女性を訪ね、レモンとともに生きる島の人々の営みを見つめます。


今回の放送内容

hirosima1.jpg大崎下島でレモンの栽培が始まったのは明治時代。島の人々は「耕して天に至る」を合い言葉に、山を切り開いて農地を確保してきました。レモンの収穫は10月頃から始まります。まだ緑色のうちに収穫するそのレモンは「グリーンレモン」と呼ばれ、12月までの期間限定の味。黄色く熟す前の爽やかな酸味を味わえます。


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江戸時代は貿易船の寄港地として栄えた大崎下島。この島には、海とともに生きる人々の営みがあります。60年以上船大工をしていた宮本国也さんが作っていたのは、農家が島を渡り畑作業をするために乗っていた「農船」と呼ばれる船。いわば軽トラックの役割を果たしていました。宮本さんの作る船は、かつて島を渡り耕作地を広げていった島の農家の開拓精神を今に伝えています。


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マーマレード作りの名人、上神アツカさん。ジャムやマーマレードを作り続けて50年以上になります。元々は、7年前に亡くなった娘さんがまだ幼かった頃に、おやつとして作り始めたものでした。今、アツカさんが作るマーマレードは島の土産物屋で販売されており、一番の人気商品となっています。娘のために作ったおやつが、島の味になっているのです。


 旅人・山本哲也アナウンサーより

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レモン農家・上神恵子さんの作るグリーンレモンの香り高き後を引かない酸っぱさ、上神アツカさんのレモンからできるマーマレードの甘すぎないしっかりとした味、いやあ70、80歳になっても自分の味を届け続けている姿に脱帽です。マーマレードの隠し味はウイスキーというのには、へえでした。都会から移り住んだ宮川真伊さんのこれからも楽しみ。“レスカ”の味に懐かしさも感じた旅でした。


大崎下島へのアクセス

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〈バス〉
とびしまライナー「広島バスセンター」→「御手洗港」(約2時間20分)

〈車〉
広島呉道路(クレアライン)「呉」IC→安芸灘大橋を渡って約60分

〈フェリー〉
竹原港(広島県竹原市)→大長港(大崎下島)高速艇で約45分


問い合わせ先

▼大崎下島の観光・名産品について
 呉観光協会 0823-21-8365


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