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聖火の夢 つなぐ ~長野県 白馬村~

投稿時間:2017年3月12日 08:24 | 投稿者: | 

hakubamain.jpg北アルプス・白馬連峰の麓、長野県白馬村は5つのスキー場を抱えるゲレンデの村です。98年の長野五輪をきっかけに世界中からスキー客が訪れるようになり、村はいま、外国人であふれかえります。近年は、白馬の自然に魅了され、移住する人たちも増えてきました。村を訪れる外国人を心を込めてもてなす民宿の女将、「国際観光科」で英語を学ぶ地元・白馬高校の生徒たち。五輪から20年、外国人とともにある白馬村を訪ねる旅です。


今回の放送内容

hakuba1.jpg白馬村を訪れる外国人は、年間10万人以上。彼らを魅了するのが、海外ではなかなか味わえないパウダースノーです。山に登り、手付かずの自然を楽しむ「バックカントリースキー」。白馬連峰の大自然を感じながら、ふわふわの雪を満喫します。スキーガイドをしているデビット・エンライトさんも、その魅力にひかれた一人。カナダから移住してきて20年。デビットさんは、地元の人たちに溶け込みながら暮らしています。


hakuba2.jpg外国人たちのもう一つのお目当てが、昔ながらの旅館や民宿に泊まること。戦後から続く、丸山隆子さんの民宿では、宿泊客の9割ほどが外国人客。バブル景気の1980年代、日本人スキー客であふれていた白馬村。しかし、長野オリンピックの後、日本人客は激減しました。そんな時、宿を救ってくれたのが外国人客です。「大切なお客様に心を込めたおもてなしを」と語る丸山さん。外国人とのやりとりは、ぬくもりでいっぱいです。


hakuba3.jpg海外からのお客は、羽田や成田など国際空港からの直行バスを利用します。彼らが集うバスターミナルでは、白馬高校の生徒たちが、外国人にアンケートをしながら、英語を学んでいます。彼らはオリンピック後に生まれた世代。村で生まれ育った宮嶋来実(くるみ)さんは、身の回りに外国人が増える中、うまく会話できないことが悩みのタネです。初挑戦するバスターミナルでのアンケート。そこで彼女は何を感じるのでしょうか。


旅人・山田敦子アナウンサーより

hakubayamada.jpgJ・Pow。J・Popではありません。JapanPowderの略で、日本のパウダースノーのこと。外国、特にオーストラリアで日本の雪は有名なのだそうです。そのさらさらの雪を味わおうと海を越えてやってくる人々。白馬のゲレンデを歩けば見渡す限り外国人。駐車場でオーライと誘導するのも、小型バスで送迎する運転手さんも外国人。これだけ異国の人が多いのに、白馬村はゆったり落ち着いた雰囲気。地の人も、移住した外国人も、海外からの観光客も、しっくり馴染んで過ごしています。長野五輪のおもてなしの心が生き続けているのでしょうか。さながら小さな国際都市でした。


白馬村へのアクセス

hakubamap.png

〈電車・バス〉
JR北陸新幹線「長野」駅→特急バス(約1時間)
JR中央線「松本」駅→JR大糸線「白馬」駅(約1時間30分)
そのほか、東京・大阪・名古屋などから高速バスもあり

〈車〉
上信越自動車道「長野」ICから約1時間
長野自動車道「安曇野」ICから約1時間
北陸自動車道「糸魚川」ICから約1時間


問い合わせ先

▼白馬村の観光全般について
 白馬村観光局 0261-72-7100

 

 

 


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