小さな旅のしおり

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僕らの波 夢のせて ~千葉県 一宮町~

投稿時間:2016年10月16日 08:24 | 投稿者: | 

ichi-main.jpg九十九里浜の南に位置する千葉県一宮町。太平洋の荒波が押し寄せ、日本でも有数のサーフスポットとして知られています。町の子供たちは毎日海に入りサーフィンの腕を磨いたり、大会のたびに競い合ったりしています。サーフィンをきっかけに町に移住し、地元の農業の担い手としての新たな人生を見つける若者も。10月には20回続く“町の運動会”という大会が地元レストラン主催で開かれます。波とともに暮らす人々を訪ねます。


今回の放送内容

ichi1.jpg地元の中学生、14歳の西田龍之介くんです。一宮で育った龍之介君にとってこの海は、近所の公園のようなもの。幼い頃から大人のサーファーに混じり、波乗りをしてきました。今の目標はプロになること。海には、同じ道を目指し、競い合うライバルたちがいます。一宮の海岸は、2020年東京オリンピックのサーフィン会場予定地に立候補しています。夢の舞台に向け、練習の日々が続きます。


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海からの風が吹き抜ける田畑には、秋、収穫を待つ田畑が広がっていました。間地真さんです。農業を初めて2年になります。サーフィンで訪れたことが縁で、一宮に移り住んできました。今年挑戦しているのは、九十九里浜沿岸に広がる砂地で育てるネギです。地元の農家の稲刈りにも積極的に参加しています。農家としてはまだ新米。ひとつひとつ、教わりながら、砂の大地に向かい合います。


ichi3.jpgサーファーたちから慕われる夫婦がいます。市東剛さん、ひろみさんご夫妻です。28年前から海辺でレストランを営んでいます。全国から波を求めて集まり、プロを目指す若いサーファーたちをアルバイトとして受け入れ、支えてきました。さらに二人は20年前から手作りのサーフィン大会を開き、サーファーと地域とをつなげてきました。町には、いま、夢中でサーフィンに取り組む子供たちの笑顔があふれています。


旅人・山本哲也アナウンサーより

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学生時代に感動したサーフィン映画『ビッグウエンズデー』の世界が千葉一宮町にありました。毎日、朝早くから波を求めてボードに乗る子どもたち、将来の夢はプロサーファー、そして願わくは東京オリンピック。波と潮にもまれて金髪になった髪を濡らして海を滑るその姿を海岸から見守る親たち。また、サーフィンを地元に理解してもらおうと何十年も地道に取り組んできた人たち、サーフィンの町一宮は一日にして成らず。旅を終えても拍手を送り続けたくなる町でした。


一宮町へのアクセス

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〈電車〉
JR総武線・京葉線「東京」駅→「蘇我」駅でJR外房線乗り換え→「上総一ノ宮(かずさいちのみや)」駅下車。(約1時間半)


問い合わせ先

▼一宮町について
一宮町役場 まちづくり推進課 0475-42-2113


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