天秤棒(てんびんぼう)たちの祭り ~滋賀県 日野町~
琵琶湖の東、滋賀県日野町は、近世以降全国各地で品物を商った“近江商人”発祥の地の一つ。いまも人々は、地域全体の発展に繋がるようにとの、祖先の心構えを大切に暮らしています。古い商人屋敷を大切に守る人。先人の進取の精神に習い、新たな商売に挑む老舗酒屋の若い経営者。5月は日野の人々が誇りにする、850年もの歴史を誇るお祭りで、町中が華やぎます。祖先から受け継いだ“近江商人の心”が息づく町を訪ねる旅です。
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"もやい"の海よ ふたたび ~熊本県 水俣市~(選)
波穏やかな不知火海に面する熊本県水俣市。かつてここは公害によって多くの命と暮らし、そして人々のつながりが失われました。それから60年、水俣の海は再生の途上にあり、魚も戻ってきています。海の営みが忘れられず、一度は離れた水俣に帰郷した漁師、水俣の海の魅力を伝えようと奮闘するダイバー、海でカヌーをこぐ高校生。皆豊かで穏やかな海に抱かれて暮らしています。よみがえりつつある水俣の海と人々の思いを訪ねます。
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海風はこぶロマン ~大分県 姫島~(選)
大分県北東部に浮かぶ姫島は“風の島”。周りに遮るものがなく年中強い風が吹きます。「風越」と呼ばれる農地は、風の影響を受けないよう火山の火口を開墾して畑にしています。伝統漁「手吾智網漁」は、刻一刻と変わる風を読みながら手で網を引いてタイを水揚げします。5月、西風に乗ってやってくるのは2000キロを旅するチョウ「アサギマダラ」。保護活動をする人々にも出会いました。風と共に生きる島の暮らしを見つめます。
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一目千本桜に包まれて ~宮城県 白石川堤~
残雪の蔵王連峰を背に千本の桜が咲き誇る「一目千本桜」。白石川の堤に8キロに渡って桜が咲き誇ります。子供たちのはしゃぐ声と、花びらを口にあてた「さくらぶえ」の音色が響く、桜のトンネル。こどもたちは、物心ついたころから、この桜並木を抜けて学校に通い、桜と共に健やかに育ってきました。大好きな千本桜の間近に家を建てた夫婦や、千本桜に感動し、歌をつくったおばあさん。桜とともに人生を歩む人々と出会う旅です。
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