2019年06月23日 (日)
溶岩の島を生きる ~佐渡島 小木半島~
日本海に浮かぶ新潟県佐渡島。小木地区は火山活動によって隆起した岩礁地帯が続く過酷な土地。人々はこの地で生きるため、岩場でも小回りがきく「たらい舟」を生み出し、20mものヤスでサザエやアワビを採ってきました。また真水の乏しいこの土地で米作りをするため、岩盤に横穴を掘って得た水を大切に守っています。岩山の洞窟では、昔から海の安全航海を祈ってきました。厳しい自然と向き合って生きる島の人々の物語です。
今回の放送内容
80年近くも使いこまれた「たらい舟」で毎朝海へ出るのは、ベテラン漁師の風間良二さん。手作りの長い竿を使ってサザエをとります。
溶岩の島には農業用水となるような川はありません。戦前、村の人たちは17年かけて岩山の中腹に横穴を掘り、水脈を探し当てました。今もその水を大切に使って米作りが行われています。
江戸時代、北前船で旅立った夫や息子の安全を祈願し、島の女たちは洞窟の中で祈りを捧げました。その信仰は、数百年たった今も息づいています。
佐渡島 小木半島へのアクセス
新潟港から佐渡汽船で佐渡両津港→国道350号→小木港へ
または、直江津港から佐渡汽船で小木港
問い合わせ先
▼小木の観光について
南佐渡観光案内所 0259-86-3200
投稿時間:08:24