2018年10月28日 (日)

"お庭御免" ~長野県 小布施町~

obusemain2.jpg長野県の小布施町には、民家の庭に自由に出入りしてよいという「お庭御免」と呼ばれる慣わしがあります。江戸時代から続くこの風習によって、小布施では庭が人々の社交の場となってきました。縁側で庭を訪れた観光客にビールをもてなし会話を楽しむ女性、庭で出会って大親友になったという2人の少女。栗農家は、収穫を手伝ってくれる近所の人たちと庭先で栗料理を囲み団らんします。ささやかで温かい人々の交流に出会う旅です。 


今回の放送内容

obuse1.jpgのサムネイル画像長野県の北東部にある小布施町。甘く風味豊かな栗が特産です。栗農家の込山恭子さんは、県の職員だった夫に代わって畑を守ってきました。先代が残した「時の当番」という言葉が恭子さんの力の源。「代々受け継がれてきた畑を次の世代まで大切に残す」という役目を果たしたいといいます。落ちた栗はその日のうちに拾わねばならないため、この時期は毎日収穫で大忙し。近所の主婦たちも手伝いに来てくれ、休憩中は庭で栗料理を囲み団らんします。


obuse2.jpg小布施には「お庭御免」という、民家の庭に自由に出入りできる習わしが残ります。江戸時代、生活用水をすぐ汲めるようにと、民家の庭に用水路が張り巡らされました。水が来ていない家は、となり近所の庭を通って水路を使わせてもらっていました。そんな助け合いのなかで生まれたのが「お庭御免」。水道が整備され、用水路が使われなくなった現在も、130軒もの店や個人の家が訪れる人に庭を開放しています。


obuse3.jpgのサムネイル画像小学一年生の凛ちゃんは、3年前に東京から小布施へ移り住んできました。まだ引っ越して間もない頃に友達になった菜央ちゃんとは庭で出会い、今では大の仲良しに。遊ぶにも散歩をするにも、二人の行く先々には庭が。子どもたちにとって、小布施の庭は小さな冒険の舞台です。凛ちゃんの誕生日、菜央ちゃんは庭に咲く花を摘んで、花束のプレゼントを作って贈りました。


旅人・山本哲也アナウンサーより

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長野市内から車で40分のところにこんな楽園があろうとは。明るい街並み、人の温もりにほっこりする小布施。粘り気のある甘さの小布施栗はもちろん、お庭も主役。自由に通り抜けができるお店や個人のお宅が130軒。江戸時代からといわれる小布施のこのおもてなし、訪ねるだけで昔からの知り合いのような感覚になってしまいます。地域の輝きのひとつの形を見たようなうれしい旅となりました。この人のつながり方は参考になります!


小布施へのアクセス

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〈電車〉長野電鉄長野線「長野」駅→「小布施」駅下車(約35分)

〈車〉上信越自動車道「小布施」スマートIC


問い合わせ先

▼小布施について
 小布施文化観光協会 026-214-6300

投稿時間:08:24


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