2018年10月21日 (日)

とっぱずれの岬へ ~千葉県 銚子市~

tyosimain.jpg太平洋に突き出し、江戸時代に「とっぱずれ」と詠われた千葉県銚子市。黒潮と親潮がぶつかる海は日本有数の漁場として知られ、今も7年連続日本一の水揚げ量を誇ります。海の恵みの価値を知り、それを守り伝えようとするキンメダイ漁師たち。家族がとった魚を干物にして、一家を支える“おかまわり”の母ちゃん。イルカの集う豊かな海に魅せられ移住した若いガイドの女性。海を思い、海に生きる人々に出会う旅です。


今回の放送内容

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銚子の市場でひときわ目を引く赤い魚、「銚子釣りキンメ」です。通年で脂ののりがよいため評価が高く、一匹5万円で取引されたこともある高級魚です。外川漁港の漁師達が、「米びつ」と呼ばれた好漁場で代々とってきました。漁師歴40年の田邉さんも、波が高く、潮も速いこの厳しい海域でキンメ漁を続けています。乱獲で一度は壊滅しかけた「米びつ」ですが、外川の漁師達が粘り強い交渉で守りぬき、今に伝えています。


tyosi2.jpgのサムネイル画像海鹿島地区で干物の店を開く石井つや子さん。銚子でその日とれた魚にこだわり、海からの潮風にさらして、天日干しで干物を作っています。つや子さんの家族は代々漁師、今も息子二人が漁に出ています。つや子さんも朝5時から、船の水揚げを手伝う「おかまわり」の仕事を手伝います。市場で、店で、休みなしに働くつや子さん、家族全員で魚づくしの食卓を囲む団らんのひとときが、何より楽しみな時間です。


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イルカウォッチングのガイドとして働く大富菜穂子さん。10年前、イルカに憧れ大阪から銚子に移り住みました。9月は、小型のイルカ・スナメリが出産と子育てのため、銚子沖で群で生活している時期です。漁師の目撃情報をもとに船でスナメリを探しにいきます。イルカが縁で知り合った夫と、2歳と0歳の子供たちを育てる大富さん。銚子の豊かな海がいつまでも続くよう願い、地道に生き物の記録を続けています。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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干物は一番いい魚では作らない…と、勝手に思いこんでいました。銚子でつや子さんに会うまでは。つや子さんは、息子たちの船で揚がる魚で、干物にできるものは全て天日で干し上げます。ピカピカの銀サンマも、丸々太ったアジも、太刀魚も、ヒラメまで。魚種毎に別の塩水を作り、干す時間も微調整しながら一番の味を引き出します。そのおいしいこと!自分の船ではとらない高価な釣りキンメも、わざわざ買って惜しげなく干物に。「宅配する都会の人にも銚子でとれる様々な魚を知ってほしいから」ということ。銚子愛にあふれたおかみの商いでした。


銚子へのアクセス

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〈電車〉 JR「東京」駅→「銚子」駅(特急「しおさい」で約2時間)

〈高速バス〉「浜松町バスターミナル」または「東京八重洲口」から 約2時間30分

〈車〉銚子連結道路「横芝光」ICから国道126号で約1時間
   東関東自動車道「佐原香取」ICから国道356号で約1時間
   潮来ICから124号で約1時間


問い合わせ先

▼「銚子釣りキンメ」について
 銚子市漁業協同組合 外川支所 0479-25-1166

▼銚子の観光について
 銚子市観光協会 0479-22-1544

投稿時間:08:24


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