2016年08月28日 (日)

いつか帰る海で ~島根県 隠岐西ノ島~

oki-main.jpg島根県・隠岐諸島の西ノ島は、島にUターンで帰ってくる人が数多くいます。巨大なアワビをとる素潜り漁の男性。夫婦で協力してアワビの貝殻でアクセサリーを作り、名物にしたいとはりきっています。島の人たちとのきずなや、子供たちとのひと夏を見つめました。また、漁で使う「集魚灯」を使ったナイトダイビングを始めた漁師さんにも出会いました。精霊を送る伝統行事の盛大な風景とともに、島の人たちの思いを描きます。


今回の放送内容

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西ノ島は、600万年前の火山活動と波による浸食から生まれた複雑なカルデラ地形の島です。こうした地形、海洋生物などが貴重であることから、2013年には、西ノ島を含む隠岐諸島全体が「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」に認定されています。


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対馬暖流の恵みで、アワビの好む海藻が豊富な西ノ島の海。西ノ島では7月中旬から9月中旬までの2カ月間アワビ漁が解禁となり、おおぜいの素潜り漁師がアワビを狙っています。漁師は、数mから時には30mもの深さまで素潜りして漁を行います。アワビの表面は岩ととてもよく似ているので、慣れない人だと近付いてもなかなか見つけることができません。


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西ノ島で10年ほど前に始まった「集魚灯ダイビング」。イカ、イワシなどの漁をするときに使っている巨大な電球を水中に沈め、集まって来た魚を鑑賞するというものです。海を知り尽くした地元の漁師さんと、ダイビングショップの協力関係が不可欠です。6月~9月の間、体験できます。


旅人・山本哲也アナウンサーより

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西ノ島に着いて360度見回すと島に囲まれた感じ。それもそのはず、カルデラ地形でできた島々なんですね。圧巻は、高さ257メートルもある断崖絶壁、摩天崖(まてんがい)から聴こえてくる蝉しぐれ、その足元の日本海でアワビ漁。こんなぜいたくな自然にはなかなか出会えません。島にUターンした人たちが言っていた「帰って暮らすのはあたりまえですよ」の言葉の意味がちょっぴりわかるような気がしました。民宿のおかあさんと話し込んでよくわかるのは島の人たちの温かさ、優しさ 。西ノ島出身ではないのに、里帰りをしたような錯覚にとらわれるほどでした。


隠岐・西ノ島へのアクセス

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〈船〉松江市内の七類港(しちるいこう)フェリーターミナル、または境港市内の境港フェリーターミナルより西ノ島町別府港行き
フェリーで2~3時間、高速船で1時間


問い合わせ先

▼西ノ島の観光情報全般について
西ノ島町観光協会 08514-7-8888

投稿時間:08:24


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