2016年07月31日 (日)

山の歌 夏  楽園に抱かれて ~尾瀬 至仏山~

oze-main.jpg群馬、栃木、新潟、福島の4県にまたがる尾瀬。尾瀬ヶ原は、本州最大の高層湿原として知られ、珍しい草花の宝庫として年間30万人のハイカーが訪れます。初夏、尾瀬沼のほとりは、ニッコウキスゲが満開に。定年後の第二の人生で、尾瀬に通う老夫婦、雄大な景色と繊細な花や虫の世界にひきつけられた山小屋の常連ガイド、自然保護に取り組む20代の女性。ハイカーたちの心に受け継がれてきた初夏の尾瀬、至仏山(しぶつさん)を旅します。


今回の放送内容

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油井國夫さんと良子さん夫婦は、ゴミ拾いやハイカーへのガイドをする「尾瀬ボランティア」の一員です。気軽にハイカーに話しかけ、山や花の話、さらには人生談義で盛り上がることも。二人が尾瀬に通い出したのは20年前。夫婦で定年後の生き方を考え始めたときに、良子さんがみつけてきたボランティアの募集がきっかけでした。寡黙だったという國夫さんも、くったくない笑顔を見せ、人々との交流を楽しんでいます。


oze2.jpg尾瀬の麓、群馬県片品村に生まれた永井一弘さんは、50年以上尾瀬に通う山岳ガイドです。若い頃は一度、尾瀬を離れ東京で働いていましたが、40代の時に会社を退職。ふるさとに帰り、改めて見つめた尾瀬の自然は、若い頃には感じることの無かった魅力的な世界が広がっていたといいます。がむしゃらに歩いていては見過ごしてしまう小さな動植物の息づかいこそが、尾瀬の魅力だと語ります。


oze3.jpg標高2228mの至仏山は、多種多様な高山植物が咲き誇る花の山として知られています。ビジターセンターで働く萩原舞さんは、麓の尾瀬高校の卒業生。自然保護の学習のため、尾瀬に足繁く通ったといいます。東京で就職活動に悩んだ時に頭にめぐったのは、いつも尾瀬の風景。至仏山に咲くホソバヒナウスユキソウは、舞さんを励ましてくれる思い出の花です。


旅人・山本哲也アナウンサーより

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生まれて初めての尾瀬の旅。とにかく歩きました、尾瀬沼から尾瀬が原へ、その距離15キロ。登りました至仏山、そこには見たことのない高原のお花畑。そして雲海晴れて眼下に尾瀬ヶ原、その中を走る一直線の木道。出会いました、尾瀬をこよなく愛する人たちに。とにかく汗びっしょりになりながら爽快な気分にさせてもらいました。旅から帰った私を見た妻のひとこと、「あなた、なんだかおだやかになったわねえ」これがまさに尾瀬でしょうか。


尾瀬へのアクセス

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《群馬県からのアクセス》
 関越自動車道・沼田IC下車→片品村・戸倉温泉
 【鳩待ルート】戸倉温泉からバスもしくは乗合タクシーで鳩待峠
 【大清水ルート】戸倉温泉→大清水からバスで一ノ瀬

《福島県からのアクセス》
 【沼山峠-尾瀬沼ルート】 福島県檜枝岐村→御池駐車場からバスで沼山峠
                       
※尾瀬の登山口周辺はマイカー規制がかかっています。
 事前にご確認の上、お出かけ下さい。  
※入山の際は、必ず、登山届けの提出をして下さい。


問い合わせ先

▼尾瀬沼、尾瀬ヶ原、至仏山などの登山・山小屋などの情報について
群馬県側)片品村観光協会 0278-58-3222    
福島県側)尾瀬檜枝岐温泉観光協会 0241-75-2432

▼尾瀬ヶ原、至仏山の開花情報や植生などについて
尾瀬保護財団 027-220-4431
HPアドレス https://www.oze-fnd.or.jp/
※電話の前に、まずはHPをご覧下さい。

 

投稿時間:08:24


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