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蔡英文総統ってどんな人?


来年1月11日に行われる台湾総統選挙で再選を目指すのが民進党の蔡英文氏(さい・えいぶん)、63歳。メガネとボブカットがトレードマークで、ニックネームは「小英(英ちゃん)」。ウェブサイトにはイラストも公開されている。





「英文」という名前は中国語で「英語」の意味。だからというわけではないが、アメリカやイギリスへの留学経験があり、法律専門の学者として李登輝元総統のブレーンも務めた。
動物好きとしても知られ、飼っている猫や犬の写真をたびたびツイッターに投稿。民進党陣営では猫のカレンダーやエコバッグなどのグッズを販売し、選挙資金にあてている。



中国にもひるまない 台湾初の女性総統

2000年から対中国政策を担当する閣僚などを務めたあと、2004年に民進党に入党。その後、副首相にあたる行政院の副院長を歴任するなど急速に頭角を現し、2008年には女性で初めて民進党のトップに就任した。女性初の総統を目指した2012年の選挙では80万近い票差で敗れたが、再起をかけた前回、2016年は国民党の中国政策を批判し、300万票以上の大差をつけて圧勝。就任時は69.9%の高支持率をマークした。しかし、統一地方選挙で大敗を喫した直後の2018年12月には24.3%まで低下。その背景には経済の低迷や中国の締めつけなどとともに、学者肌でまじめな蔡氏の発信力不足も指摘され、「蔡氏では総統選挙は戦えない」という声が強まっていた。



切り返しの鋭さで支持率急上昇

しかし、ことし1月2日に中国の習近平国家主席が香港などで実施する一国二制度こそが最良の形だとして台湾との統一のあり方を模索する考えを示すと、蔡氏はその日のうちに記者会見を開催。蔡氏が「台湾は一国二制度を絶対受け入れないし、大多数の台湾の人々も断固反対する」と強く反発したところ、支持率は急上昇。さらに6月に香港で大規模な抗議活動が始まると中国への警戒感が広がり、ことし11月には55.5%まで回復した。

2019年11月17日台北 蔡英文氏陣営の集会

これまでも中国メディアや最大野党・国民党などから、女性であることや独身で子どもがいないことなどを攻撃されると、そのたびにフェイスブックなどで即座に反論し、学者出身らしい鋭さと冷静な切り返しで支持率の向上につなげてきた蔡氏がこの勢いのまま再選できるのか注目だ。

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