
2001年9月11日、日本時間の午後10時1分過ぎ、NHKで速報が伝えられました。
キャスター
「たった今こういうニュースが入ってきました。CNNテレビによりますと、ニューヨークの世界貿易センタービルに11日、航空機が突っ込みました」
アメリカの中枢を突如襲った同時多発テロ。3000人近くの命を奪いました。

あの日から19年後の2020年9月11日、ニューヨークでは追悼式典が行われました。
追悼式典は、同時多発テロで崩壊した世界貿易センタービルの跡地に建てられたワン・ワールド・トレードセンターの下にある犠牲者の名前が刻まれた「追悼の碑」の周りで行われ、旅客機がビルに激突した時間に合わせて黙とうがささげられました。

ただ、今年はいつもと様子が違います。新型コロナウイルスの感染防止対策として、犠牲者の名前の読み上げは会場では行わず、事前に録音された音声が流されました。
ペンス副大統領や民主党の大統領候補・バイデン前副大統領も会場を訪問しました。
同時多発テロから19年、“あの日”の悲しみを乗り越え、前に進もうとする遺族を取材しました。
(アメリカ総局記者 及川利文)