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特集

2020年3月5日(木)掲載

インドネシア コーヒーで描く独特の世界

世界有数のコーヒー生産量を誇るインドネシア。その特産品のコーヒーを絵の具に、自分の指紋や手形をデザインに組み込んで描くインドネシア人のアーティストが、今、世界で注目されている。その作品に込められたメッセージとは。

世界でたった一つの作品 “署名いらずのアート”

ギダック・アル・アルニザルさん

インドネシア・ジャワ島にある小さな町スメダンに住む、アーティストのギダック・アル・アルニザルさん(30)。作品作りに欠かせないのが、コーヒーだ。「あるとき、カップの底に残ったコーヒーが犬の影に見えた。それがきっかけで8年前から、コーヒーを使い、絵を描き始めるようになった」(ギダック・アル・アルニザルさん)。

ギダックさんの絵は独特だ。コーヒーを自分の手や指に塗って、手形や指紋を採取し、そこに絵を加えていく。署名のいらない世界でただ1つの作品だ。
手形を取るコツは、濃いコーヒーを使うこと。そうすることで発色が良く、淡い茶色の色合いが広がるという。次に、同じく濃くいれたコーヒーを2、3日置き、水分をとばして絵の具状になったコーヒーを使って、手形の中に1センチほどの人物を描いていく。そこへさらに、わずか3ミリほどの細かい音符を描き加えて完成(その様子は動画で!)
コーヒーの茶色の濃淡だけで描かれた作品をSNSで発表したところ、ユニークな作風がたちまち話題となり、海外メディアにも取り上げられるようになった。

ギダック・アル・アルニザルさん
「SNSを通じて多くの人が私の作品を簡単に見ることができ、評価もしてくれる」



新たな取り組み “環境問題対策”

ギダックさんは今、新たな作品作りにも挑戦している。テーマに選んだのが、インドネシアでも大きな課題となっているプラスチックのゴミ問題。ギタックさんは、アートを通じてもっと多くの人に環境問題に関心を持ってもらいたいと考えている。

使用済みのスプーンを使った作品

使用済みの使い捨てスプーンに人物を描いた作品や―――

インスタントコーヒーの空き瓶を使った作品

インスタントコーヒーの空き瓶を使った作品など。自由な発想で次々と作品を生み出している。

ギダック・アル・アルニザルさん

「私の作品は、身の回りにあるものから作ることのできる地球にやさしい芸術。コーヒーがある唯一の惑星である地球をコーヒーアートで救いたい」


コーヒーアートの動画をご覧ください↓

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