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番組の内容をもう一度、文章で見たい人のためのコーナーです。(先生・保護者の皆様へ:印刷して例文などを)利用することもできます。
「言い換えゲーム3~漢語と和語~」

イントロダクション
街の人にアンケート

子どもたちが挑戦!

今回のツボ


●イントロダクション

徳田アナ クイズ、読み書きのツボー!

全員 イエーイ!

徳田アナ さあ、今日も問題に挑戦して、読み書きのツボを身につけてくださいね。

徳田アナ それでは、解答者のみなさんをご紹介しましょう。
まず私のお隣は、読み書きの素人代表、光浦靖子さん!

光浦 どうもー。あったかーい!

徳田アナ そして、そのおとなりは、読み書きを学んでどうするのか?
パペットマペットさん!

パペ がんばりまーす!

光浦 がんばれよ!いいかげん。

パペ ああー、もう、がんばってるよ。

徳田アナ さて、今日最初の問題は、作文なんです。
これから、私が一枚の絵をお見せしますから、その絵をよーく見て、そこに書かれている状況を一文でちょっとあらわしてみてください。
その絵は、こちらです。


徳田アナ これは、山田君の、とある休日の様子を描いた絵なんですね。これを一文であらわすと、どうなるでしょうか。
それでは、お書きください!

光浦・パペ はーい!

光浦 こんな問題かんたーん!

光浦 もう、すらすら書けちゃいますよ!

うし いやー、ぼくも!もう、すらすら書けちゃいますね。

カエル おー、うしくん、がんばれ!

徳田アナ はい、それでは時間です!

徳田アナ それではまず、うしくんに発表していただきましょう。

うし はい!ぼくの答えは、こちらです。

うし 山田くんは、休みの日に友だちとおしばいを見に行きました。
どうですか?ばっちり言い表せているでしょう?

徳田アナ 山田くんは、休みの日に友だちとおしばいを見に行きました。
なるほど。これなら、この文章ね、絵にもぴったり合ってますよね。

カエル・うし やったー!

光浦 はいはいはーい!

徳田アナ はい、今度は光浦さん。

光浦 わたしは、うしくんが書いた文章よりも、知的に、書いてみました。

パペ 知的に?

光浦 こちらでーす。

光浦 山田くんは、休日に友人と観劇に行きました。

どうです?知的な香りがぷんぷんしてません?

徳田アナ 山田くんは、休日に友人と観劇に行きました。

なるほど。光浦さんの文章も、絵とあっていますよね。

光浦 やったー!

カエル うーん、確かに書いてある内容は同じなんだけどな…。

カエル うしくんが書いた文と、光浦さんが書いた文章をくらべてみると、なんか雰囲気がちがう気がするね。

ツボくん うしくんと光浦さんが書いた文章を、くらべてみよう。
うしくんが、「休みの日」と書いたのに対し、光浦さんは、「休日」と書いた。
「友だち」に対して「友人」。
「おしばいを見に行く」に対して「観劇に行く」。
同じ意味を表しているのに、どこか印象がちがう。

ツボくん 実は、日本語には「和語」と「漢語」と呼ばれる2つの言葉があるんだ。

ツボくん まず「和語」とは、古くから日本で使われていた言葉のこと。
「やま」「かわ」「うつくしい」のように、訓読みの言葉は、みんな「和語」だ。

ツボくん 一方「漢語」は、もともと中国の言葉で、後に日本語に取り入れられたもの。
「山河(さんが)」や「天地(てんち)」のように「音読み」の言葉は、みんな「漢語」なんだ。

ツボくん うしくんの作文には和語が、光浦さんの作文には漢語が使われている。
だから、同じ意味を表していても、ちがった印象をうけることになったんだね。

カエル 「訓」で読むのが、「和語」、「音」で読むのが「漢語」。うーん、なるほどねー。

光浦 「和語」と「漢語」がどうして生まれたのかについては分かりました。
でも、2つの言葉の特徴が、いまいちつかめないんですよね。

徳田アナ それでは、「和語」と「漢語」が実際の文章の中でどのように使われているか、ちょっと見てみましょうか。こちらです。

徳田アナ ・駐車禁止。
・車をとめないでください。

・感謝しています。
・ありがとうございます。

漢語で書いた上の文章とね、和語で書いた下の文章。さあ、それぞれの印象がどうちがうか、街に出て調べてほしいんですよ。
うしくん、カエルくん、お願いしますよ。

うし・カエル はーい!

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●街の人にアンケート

パペ どうですかね、これふたつとも意味は同じなんですけど、印象ちがいますかね?

おじいさん 「駐車禁止」っていうと、どっか看板の文字って感じですよね。「駐車禁止」っていう文字を感じますよね。

おじいさん こどもたちには「車をとめないでください」の方が、よりわかりやすいんじゃないですかね。

うし なるほど。こっちの下の文章のほうが、わかりやすいっていう感じですかね。

うし そうしたらですね、今度は「感謝しています」っていうものと「ありがとうございます」という2つの文があるんですが、これらはどうですか、印象とかって?

おじいさん 「感謝しています」っていうのは、やっぱり文字として、たとえば手紙の文とか、文字で表現するにはわかりやすい言葉っていう感じがしますね。感謝していますよっていう。

おじいさん でも、ことばとしては、「ありがとうございます」のほうが、伝わりやすいっていう感じがしますね。

うし なるほど。

うし なにか、印象の違いとか、ありますかね?

男性 印象の違い?「駐車禁止!」は、強いイメージ。

うし なるほど。下はどうですか?

男性 優しい感じ。

うし あー。優しい感じ。なるほど。

うし これはそれぞれ、どんな印象をうけますかね?

おばさん 「感謝しています」っていうのは、おえらいさんが使う言葉みたいな感じがしますね。

うし あー、えらい人が?なるほど。

うし そうすると、下はどんな印象になりますかね?

おばさん 同世代どうしで「ありがとう」とか言って、同世代の同じくらいの人。

うし なるほど。

若者 上が命令口調で、下がお願い口調という感じがしますね。上の方がきびしく感じますけど、下の方が素直に従いたい感じがします。

友だち まとめがうまい!

うし なるほど、なるほど!

うし 「感謝しています」ていうのと、「ありがとうございます」。両方とも意味は同じなんですけど、印象とか、ちがったりしますかね?

男性1 「感謝しています」の方が堅い感じがしますね。「どうも、感謝しています」なんて、お侍じゃねえか、みたいな。

男性2 そこまではいかないだろう?

パペ お侍風ですか、上は?

男性1 なんか、堅い感じがしますね。「ありがとうございます」って言われると、「いや、いいよー」みたいな。

男性2 なんか「感謝しています」なんていわれると、テレますよね。

男性1 なんか、かしこまっちゃう。

パペ あー、かしこまっちゃうくらいしっかりしすぎている感じですね。「感謝しています」だと。

うし アンケートをまとめましたんで、こちらですね。じゃーん。

うし 和語の特徴としては
・印象がやわらかい
・文章が長くなる
・気持ちを素直に伝える
と、こうなりましたね。

カエル そして、漢語の特徴としては
・印象がかたい
・文章が短くまとまる
・ものごとを論理的に説明する
と、このようになりました。

光浦 なるほどね。確かに字数に限りがある「看板」や「新聞」なんかには、漢語が多く使われてるよね。

カエル そうだよね。友達に何かを手伝ってもらったときには「感謝しています」と言うよりも、「ありがとう」って言ったほうが気持ちが伝わる感じがするもんね。

徳田アナ それではですね、和語と漢語を自由に使いこなせるようになるために、練習しましょう!

光浦・パペ はい!

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●子どもたちが挑戦

ツボくん それでは、和語と漢語を書きかえてみよう!

  こみいったきまりを、
もっとすっきり分かりやすく
しようと、みんなの考え
まとまった。

さあ、四角に囲まれた和語を
漢語に書きかえてください。

光浦 はい、赤ペンで書き直してみてくださーい!

ツボくん 挑戦するのは、杉並区立 荻窪 おぎくぼ 小学校のみんなだよ。

光浦 じゃ、まずは、「こみいったきまり」。
これを漢語に直すと?

子ども はい、はい!

男の子 「混雑した規則」にしました。

光浦 「混雑した規則」。
 どうでしょ?

女の子 わたしは、「複雑な規則」に変えました。

光浦 「複雑な規則」。これ、どう?まったく同じ意見の人!

子どもたち はーい!

光浦 ほかの意見のひと?

男の子 「整理されていない規則」。

光浦 「整理されていない規則」。ほおー!逆説できましたね。

ツボくん 整理されていない規則。
混雑した規則。複雑な規則。

光浦 これ、どうだ、答えは?
やっぱすげえみんな!「複雑な規則」だ。

光浦 じゃあ、次。さあ、「すっきりわかりやすく」これどうしましょう?

子ども はい、はい!

光浦 んー、よし!

男の子1 えーと、ぼくは「簡潔に」にしました。

光浦 簡潔に。

男の子2 「簡単に理解できるように」にしました。

光浦 簡単に理解できるように。
お?なにか?

男の子3 えっと、「簡単」っていうのは、複雑な規則をただ簡単にしちゃうだけで「簡潔に」っていうのはまとめたりするので、「簡潔に」の方がいいと思います。

光浦 ほー、この意見、みんなどう思います?

子ども 意味を知ったら「簡潔」の方がいいと思う。

光浦 「簡潔」がいい?

光浦 じゃあ、ここは、こちらでした。
「単純明快に」!

子ども ああ、あったなー!

光浦 出ないでしょ!

子ども でなかったー!

ツボくん 答えは、「単純明快に」。
でも、みんながあげてくれた、
「簡潔に」でも意味が通じるね。
これも、正解!

光浦 「みんなの考えが」これ簡単じゃない?
女の子はい、どうぞー!

女の子 「全員の意見が」にしました。

光浦 全員の意見!

光浦 これ、一緒だっていう人!

子ども はーい、はーい!

光浦 こちらでした、どーん!
やっぱすげえ、みんな。

光浦 さあ、「まとまった」これ難しいよね。
「まとまった」が思いついた人?

子ども 「短縮された」。

光浦 「短縮された」。

光浦 短くなったってことですか?
短縮?

女の子 わたしは「一致した」にしました。

光浦 「一致した」。ほー、よく思いついたね。
他の意見のひとー?

男の子 「合体した」にしました。

光浦 「合体した」。

光浦 「合体した」。

男の子 「統一した」。

光浦 「統一した」。

男の子 「天下統一」みてえな感じ!

光浦 いい言葉でございます。
男たるもの、天下を統一してやれ!

ツボくん 短縮された。一致した。
合体した。統一した。

子ども 「短縮」は短くなるっていう意味で、「合体」は重なるって意味だから「統一」か「一致した」にしぼられると思います。

光浦 ほほー、この意見、いいと思う人?

子ども はーい!

光浦 「短縮」は短くて、「合体」は重なるってことだから、違うと。

光浦 さあ、どーん!
「一致した」。

子ども おおー!

ツボくん こみいったきまりをもっとすっきり分かりやすくしようと、みんなの考えがまとまった。
和語で書かれた部分を漢語で書きかえてみると…。

「複雑な規則を、もっと単純明快にしようと、全員の意見が一致した」。

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●今回のツボ

光浦 なるほどね。書きかえてみると、和語と漢語、それぞれの持ち味がはっきりしてきましたね。

徳田アナ そうなんです。そこで、今日のツボです。

徳田アナ 『「和語」と「漢語」を使いわけよう!』

和語と漢語には、それぞれの得意分野があります。
その文章を読むのはだれか、どんな場で読まれるのかなど、状況によって使い分けるようにしてみてください。

徳田アナ 文章の腕がぐっと上がりますよ。

光浦 なるほど。

カエル そこでぼく、和語と漢語をうまく使い分けて、作文を書いてみました。

光浦 あらそう?見せて!

カエル ちょっと待ってね、

カエル はい、じゃーん♪

ぼくとうしくんの関係は、
日々悪化のけい向を強めています。
もはや、関係修復の余地は、ありません。

光浦 なんと、まあ、お気の毒な…。

うし え、なんて書いてあるの?
難しくてよくわからない。

徳田アナ はい、それでは今日はこの辺で、失礼することにいたしましょう。
またお会いしましょう。さようならー!

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