にっぽん縦断 こころ旅
正平さん チャリオくん スタッフのみなさん、こんにちは。
私のこころの風景は、宮城県東松島市矢本付近の仙石線から見える どこまでも続く田んぼにポツンと立っている盆栽のような立派な松の木です。
私の母の実家は石巻にありました。
子供の頃 夏休みは神奈川県内から石巻の祖父母の家に遊びに行くのですが、それはそれは長い長い旅で、最寄り駅から小田急線で新宿、新宿から山手線で上野、上野から東北本線ひばり号で4時間かけて仙台(新幹線はまだ走ってません)そして仙台から仙石線で石巻。
鉄ちゃんなら大喜びですが 小さい子供には我慢の旅です。
飽きるほど電車に乗りましたが もうすぐ石巻の合図があります。
それは車窓から見える矢本飛行場近くの、田園風景の中堂々とたっている一本松です。
松の木が見えてくると 子供ながらにいい松だなあと年寄りのような気分になります。
松の木に 心の中で来たよ~と挨拶をします。松の木は よく来たねと出迎えてくれます。
そして石巻で楽しい夏休みをすごして帰る車窓からも、また来るね~と 松の木が小さくなって見えなくなるまでずっと見続けるのです。
松の木もまたおいで と見送ってくれました。
もう何年も石巻には行けてませんが、私にとってご神木のような松の木です。
追伸 見渡す限り平らな土地です。
私の好きな坂道のテーマソングは聞けそうもないですね。
東京都八王子市 徳岡 治美 59歳
東京都八王子市
徳岡治美さん(59歳)からのお手紙