にっぽん縦断 こころ旅
私は高校生まで宮城県で育ちました
多賀城市で小さな呉服屋を営んでいた母は、事業がうまく行かず いつも父と喧嘩をしていました
幼い私は、気持ちの行き場もないまま朝を迎えることがしょっ中でした。
それでも朝になると小学校へ行きます。
私の通った小学校は天真小学校といい 校章の向日葵のマークが本当に似合う 高台にある学校です。
そこから図工の時間に 天気の良い日は写生をしたりしていました。
あの高台から多賀城市を見渡す景色が大好きで、今でも忘れられません。あの景色と学校へ向かう第二校門の長い階段の入り口に 私達が卒業で作成したトウテンポールがあるとおもいます。
昔は校舎に水上ランドと言う遊具があり 長い滑り台がありました。
今は危ないという事で撤去されたという噂を聞きました。
子供は危険と冒険が隣り合わせ、痛い思いも時に必要だと思いますが 現代では難しいのでしょう。
是非、今の景色を見てきて頂けると嬉しいです。
今年54歳になりますが、今でも心はあの頃のままの自分が何処かにいて 人生を一緒に歩いている様な毎日を過ごしています。
中山 幸恵
東京都江戸川区
中山幸恵さん(53歳)からのお手紙