にっぽん縦断 こころ旅
正平さんスタッフの皆さん、いつも日本中の素敵な場所や思い出をご紹介頂きありがとうございます。
私が訪れて頂きたいと思う場所は、北海道宗谷郡猿払村浅茅野台地猿払村にあるエサヌカ線というオホーツク海とクッチャロ湖に近い農道で、道の左・右は牛の干草を作るための大草原になっている所です。
私は恥ずかしながらこの年でまだバイクに乗っておりまして、ここに出会ったのは今から10年前、私の定年退職後に長年の夢であった北海道にツーリングに行った時の事でした。
幸い青空の下、宗谷岬を訪ねたあと国道238号線から この道に入った時、周りには何もなく ただ延々と一直線に続く この道と遠くの山々に出会ったのです。
それを見てそれまでともすると忘れかけていた感動する気持ちが体の中に湧き出すのを覚えました。
そして自然と涙が溢れてきたのを今でも思い出します。
お笑い下さい、それは長年の仕事人間の人生の中で、忘れかけていた少年時代の感性とでも言うのでしょうか、仕事の終わりは人生のおしまいの様な淋しささえ感じていた自分に、これからがお前の人生、今から始まるのだと北海道の大自然に教えられた思いでした。
その後再就職をして2度目の定年を70歳で迎えましたが、歳は取っても社会が必要とする限り自分の人生は終りじゃないと考え、これからも頑張ります。
東京都荒川区
福田幸男さん(70歳)からのお手紙