にっぽん縦断 こころ旅
母の記憶の場所
母はわたしが6つの時に離婚して家を出ていきました。
弟は生まれたばかり、わたしと弟は父方の祖母に育てられました。
まだ母がいた頃、よく連れて行ってくれたのが母の実家。
萱草駅はその当時から無人駅で、駅に降りたらそのまま線路を歩いて母の実家へ。
母の実家にはヤギや小さな猿、インコみたいな鳥もいて動物園みたいで楽しかったのを覚えています。
あれからもう40年近く経ち、母の記憶もだいぶ薄れてきましたが、線路を歩いた記憶は今も鮮明に覚えています。
今では線路を歩くなんてできませんが、ぜひ、正平さんにもあのひなびた無人駅に行ってほしいです。
秋田県北秋田市
小野留美さん(43歳)からのお手紙