にっぽん縦断 こころ旅
ずっと残したい、ふるさとの風景
正平さん、スタッフの皆さん、チャリオくん、はじめまして!
番組で皆さんが2年ぶりに新潟に来ると聞き、今から楽しみにしています。
ワタシの“こころの風景”は、「吉田北小学校の旧通学路から見る弥彦山と田んぼ(燕市・旧吉田町)」です。
ワタシが30年前に通っていた吉田北小学校は、越後平野の真ん中にあります。
通学路は田んぼに囲まれた一本道で、夏の日差しを遮る日陰も、冬の吹雪をよける建物もありません。
広い平野なので、となり村にある弥彦山がそびえ立って見えます。
何もない通学路でしたが、思い出はたくさんあります。
流れる雲の影をジャンプして飛び越えてみたり、じゃんけんで負けた人が罰ゲームでみんなのランドセルを持ち、等間隔で立っている電柱から電柱まで運んだり・・・・いろんな遊びをしながら帰りました。
特に記憶にあるのは、田植え後の5月、6月、雨が降るとどこからか一斉にアマガエルが出てきて、通学路がカエルだらけになることです。
カエルが苦手なワタシにとってその道はいばらの道。
友達のユカちゃんが先に歩き、カエルがいたら「ここにカエルいるよ!」とワタシに教えてくれ、何とかよけながら歩きましたが、四方八方カエルが現れて逃げ道がなくなり、半泣き状態になったワタシを、最終的にユカちゃんはおんぶして歩いてくれました。
そんな道を6年間、小さな体で歩いて通いましたが、田植えや稲の花が黄金色になる稲穂で四季の移ろいを感じたり、夕焼けに映える弥彦山の稜線など、新潟の自然の美しさを感じることができた道でもあります。
高校卒業後に地元を離れましたが、帰省するたびに自然と足が小学校の方へ向かい、田んぼや弥彦山を眺め、ホッとしている自分がいました。
4年前に地元に戻ると、街も人もだいぶ変わり、通学路も別の大きな道に変わってしまいましたが、吉田北小学校へ続く旧通学路からの風景は、今も変わらずワタシを迎えてくれます。
ついしん:平野なので坂道がありません。安心してください、平らですよ!
※場所は、吉田北小学校から地図で左側の、神明神社を通る道です。
新潟県 燕市 土田 麻理子37歳
新潟県燕市
土田麻理子さん(37歳)からのお手紙