にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、スタッフのみなさん、こんにちは。
私が選ぶ『ずっと残したい、ふるさとの風景』は太田市新田多村新田町の貯水塔から南へ県道2号線まで続く真っ直ぐな道です。
今は亡き祖父が新田木崎町で一人暮らしをしていた頃、当時暮らしていた薮塚の自宅から祖父の自宅へ向かう際に使っていた道路です。
私が幼い頃、具合が悪いときなどは共働きの両親に代わって稲作農家をしていた祖父によく面倒を見てもらいました。『木崎のおじいちゃん』と呼んでは一緒に田んぼへ行ったり庭で遊んだりと祖父とは楽しい思い出をたくさん作りましたし、動物や自然を大切にする気持ちを教わりました。
思い出の道路は、薮塚側から向かうと最初に貯水塔があり次に道っぱたには牧場があり牛が気持ち良さそうに日向ぼっこしています。さらに松並木があり、県道39号線を越えると青々とした田んぼが広がります。
二毛作をしているので米麦それぞれの収穫時期には金色に輝いてなおキレイです。
当時この道を通るということは木崎のおじいちゃんに会いに行くということで、行きはウキウキ帰りはしょんぼりしていた思い出があります。
祖父が亡くなって8年、今でもあの道を通ると大好きだった祖父に会えるのではないかとウキウキするし、田んぼを見るとせっせと働く祖父を思い出します。
何気ない道の、何気ない風景ですが私にとっては大切な大切な思い出です。
ぜひ、行ってみてください。
太田市
赤坂美早(みさき)
群馬県太田市
赤坂美早さん(27歳)からのお手紙