にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオ君、スタッフの皆さん、いつも楽しい旅の風景をお届けいただきありがとうございます。
私のずっと残したい、ふるさとの風景は、私の実家の近くにある中平河原(なかだいらがわら)という河原の風景です。
この河原は私の実家から徒歩で約10分ほどのところにある綺麗な河原です。川沿いには木々が生い茂り、夏は暑い日差しを遮り、とても涼しく、秋は葉っぱが色づき紅葉がとても綺麗です。
この河原は私の小さいころからの遊び場です。小学生の頃は夏休みに入ると近所に住む従兄弟と朝から出かけ、川で泳ぎ、お昼前には家に帰るという生活がほぼ毎日でした。亀の子岩と呼ばれる岩から飛び込むというのが近所の小学生の間ではお馴染みの遊びで、一番高いところから浮き輪無しで飛び込むというのが、周りから認められる一種の通過儀礼のようなもので、怖がりの私はなかなか浮き輪無しで飛び込むことができず、いつもバカにされていました。やっと浮き輪無しで飛び込めるようになった時、ようやく一人前になれたような気持ちになり誇らしく思ったものです。
成長し、大学生になると、同級生を誘い、よくバーベキューを開催しました。この河原を知らなかった友達も「とてもきれいなところだね」と気に入ってくれ、社会人になった今でも夏には毎年開催し、今や恒例行事となっています。
そんな河原の風景も、新しく道路ができた関係で橋が架かり大きく風景が変わりました。私が住む街も工業団地や大きな観光スポットができ、少しずつ風景が変わってきています。私自身も4年前に転職し、2年前に結婚、楽しくも忙しい日々を送っており、いろいろなことが変わりつつあります。
そんな中でも、いつまでも変わらず綺麗な場所であってほしい、ずっと残したい大好きな河原です。ぜひ、正平さんにも訪れてもらい、気に入ってもらえたら嬉しいです。
埼玉県飯能市
吉田翔平さん(33歳)からのお手紙