にっぽん縦断 こころ旅
心の灯をくれた観覧車のある風景
正平さん、スタッフの皆さんいつもありがとうございます。
毎朝、とても楽しみに見ています。
さて、私の心の風景は、安城市のまち中にある堀内公園の観覧車です。
堀内公園は、メリーゴーラウンドや汽車、観覧車などが数十円~百円で乗れたり、無料であそべるサーキットやローラー滑り台のある公園で、小さい子どものいる家族ならお弁当を持って一日遊ぶことができるとても楽しい公園です。
私は38歳、40歳の時、その公園の近くにある安城更生病院に入院しました。
病気を治した後、子どもを授かりたいという思いがあり、二度の入院・手術をしました。
病室の窓からは、遠くに堀内公園の観覧車を眺めることができました。
いつもその観覧車を眺めながら、そのうち私も子どもと一緒に乗りたいな、お弁当を持って公園に行きたいなぁ、お弁当にはタコさんウインナーと卵焼きは絶対ね~などといつも楽しい空想をしていました。
遠くに見える 小さい観覧車は、大切な存在でした。
退院後、なかなか子宝には恵まれず、楽しそうな家族がいるあの公園、あの観覧車には何だか近づけませんでした。あれほど行きたいと思っていたのに。
当時の私には、子どもと一緒に遊ぶという風景が羨ましいやら、自分が侘しいやら隣の芝が青いどころか、黄金に見えていたのだろうと思います。
入院中、元気をくれた堀内公園の観覧車。病室の窓から遠くに見えた小さい観覧車は、私の心の中ではとても大きい憧れの観覧車でした。
正平さん、私が見た観覧車を、その足元から見上げて来てください。
ぜひよろしくお願いします。(高い所は苦手ですよね。乗ってください!とまでは言いません‥)あ、子どもには恵まれませんでしたが、私は今、可愛い犬2頭と夫と一緒に四人で平和に暮らしています!
まだまだ春の旅は先が長いです。体調には気をつけてどうぞ楽しい旅をすごされますように。
愛知県 岡崎市 中西みずほ50歳
愛知県岡崎市
中西みずほさん(50歳)からのお手紙