にっぽん縦断 こころ旅
ずっと残したい、ふるさとの風景
正平さん ちゃりおくん スタッフの皆さん
いつも仲間と呟きながら楽しく拝見しております。
私のこころの風景は「鬼神野(きじの)」地区です。
長女が小学校に入学する春、夫が言いました。
「次の赴任先は鬼の神の野原と書いて鬼神野っていう」僻地だって」
それを聞いた時、私の頭に浮かんだ風景は寒々としたススキの原に立つ鬼の面を被ったM太郎侍。
入学を控えた長女とまだ一歳だった次女を守るのは私しかいない!
そんな思いを抱え引っ越した日 小学校下の住宅で待っていたのは引っ越しを手伝うために集まってくれた地域の方々の笑顔でした。
それからは、ただただ地域の方たちに支えられた4年間でした。
春夏秋冬たくさんの思い出はあります。特に小学校の運動会は思い出深いです。
児童数が少ないので 地域の老若男女全員参加です。ちなみに私は体格をかわれ毎年網引きです。放送マイクを握るのは地元の芝居一座の座長でした。
各家族の細かい情報を盛り込んだ放送に 会場は笑顔が溢れます。
今までに経験したことのない楽しい運動会でした。
そんな思い出深い鬼神野小学校ですが数年前廃校になりました。
ですが今でも地域の運動会は行われているそうです。
正平さん ちゃりおくんは坂の下に置いて学校の坂道を上ってください。
毎日のように上った学校坂道、大きな木のある運動場、子どもたちはいなくなったけれど地域の方々の笑顔はきっとあの日のままでしょう。
宮崎県日向市 池田真智子 53歳
宮崎県日向市
池田真智子さん(53歳)からのお手紙