にっぽん縦断 こころ旅
火野さん、チャリオ君、スタッフの皆さん、いつも心温まる日本の風景をありがとうございます!
火野さん、古希を無事?迎えられおめでとうございます。この番組が始まったころ、正直なところ2~3年で終わり今日まで続くとは思っていませんでした。
火野さんの頑張りに尊敬の念を感じずにはいられません。
前置きが長くなりましたが、私が火野さんに訪れていただきたい場所は、府中市三郎丸町にある「三郎の滝」です。
小中学校まで尾道市で過ごしていた私は、その後様々な事情から親から離れることになったので 両親との思い出があまりないのですが、母が付き添って地区の子供会で行った「三郎の滝」は今でもよく覚えています。
当時通っていた小学校は、学区内を細かく分けて父兄の世話のもと、子供会を作って行事を行っていました。行事を行う前には必ず空き瓶、古新聞、くず鉄など廃品を回収して資金を捻出していました。それで小学四年の時バスに乗って行ったのが「三郎の滝」です。
この滝は、つるつるした岩の上を水が流れ子供が滑ることができ子供達に人気がありました。
一郎、二郎もあるのですが、そこは滑ることはできません。少し不可解なのが上流から三郎・二郎・一郎と呼んでいることです。
子供達は、或る者は我先に滑り、或る者は親の励ましを受けつつ恐々と滑りながら小さな滝壷に落ちていきます。私は我先に滑る方でしたが、そこで恥ずかしい事件が起きました。
面白がって何度も滑り落ちて水から上がると皆が笑うのです。ふと母親の顔色を見ると気まずそうな感じでしたが、私には理解できませんでした。
友達が「お前は猿じゃ」と言って尻を叩いたので尻に手を当てると、猿のケツの様に海水パンツの両側に穴が開いていたのです。今だから思うのですが、母はお金が無くて安い木綿の海パンを買ってきたのでしょう。生粋の大阪人で気丈な母も3年前89歳で亡くなりましたが、私には貴重な思い出になりました。
2年前、火野さんが行かれた「久井の岩海」の後、この滝を訪れてみましたが、手摺も設置されて周囲の木々も大きくなって変わっていました。聞くところによれば売店の方が管理されているようです。
ここは自然の中で子供が遊ぶことができる貴重な場所なので残していきたいです。
火野さんにも行っていただき、できれば滑っていただければと思いお手紙しました。
これからも火野さんと「こころ旅」のスタッフの皆様のご活躍とご健康を願っております。
千葉県船橋市
三宅幸夫
(68歳:昭和25年生まれ)
千葉県船橋市
三宅幸夫さん(68歳)からのお手紙