にっぽん縦断 こころ旅
私のこころの風景は筆影山から見下ろす瀬戸内海の多島美です。13年前当時恋人だった妻と結婚することになり 初めて妻の両親に挨拶に行った日のことです。
海の見えるレストランで食事をしたあと妻の父親の運転で筆影山に連れて行ってもらいました。
生まれて初めて展望台から望んだ瀬戸内海は とても穏やかで大小さまざまな島を内包している様子が、家族とは、父親とはこういうものなのだろうなと、当時まだ家族を持ったことのない私に響いたことが思い出になっています。
それから私も2人の子に恵まれ、家族というものを持ち忙しい毎日ですが、この「瀬戸内海の多島美」のように家族を包み込めたらと海を見るたびに思います。きっと妻の父もあの時展望台から見下ろした景色を見るように、空から私たち家族を見下ろしてくれていると思います。
おとうさん、ありがとう。
広島市
幸松寛伸さん(40歳)からのお手紙