にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオクン、スタッフの皆さん こんにちは。
みなさんが頑張っておられる姿に励まされながら 毎日仕事に励んでいる56歳の保育士です。
さてこれはもう40年以上前の 私が中学生のころのお話です。
学校は川口中学校といって平地が少ない地形から山の斜面を利用して建てられており、普通の学校とは違ってグラウンドが校舎の前にあるのではなくて裏手のず~~と高い場所にあり体育の時間は恐怖でした。校舎を出てすぐ横手にある急な坂道(山道と呼んでいました)を登っていかなければなりません。
そのころ、人より少しだけぽっちゃりとしていた私には この坂を登っていくことが苦痛で何時も体育の時間になると大雨が降ればいいのにと願っていたのです。体育の時間を終え、疲れた身体で坂を下りる時が一苦労。
踏ん張れず、思わず勢いがついて走り出す時もあり、ただでさえ転げそうになるのに舗装のしていない砂利道なので 小石を踏むと石車に乗ってすってんころりんと しりもちをついてしまう有様。そんな生徒が必ず数人いる中に先生も加わり それを見ている生徒は隠れてクスクス笑いになることもたびたび。
中学校を卒業してからその坂道を登ることもなく長い年月が過ぎた頃、懐かしい坂道がなんと立派な屋根付きの階段になりました。一度登ってみたいと思って過ごしてきましたがそのチャンスもありません。そこで正平さん 私の代わりに登ってもらえないでしょうか。そしてグラウンドから見える緑が映える山々が作る稜線の優美な姿と牧川の清らかな流れの美しさを見てほしいのです。
どうかよろしくお願いします。
京都府福知山市
坂根早苗さん(56歳)からのお手紙