にっぽん縦断 こころ旅
母に戻る道
それは国道179号線岡山県鏡野町から 三朝町を通って313号線倉吉市生田に着く道です。私は岡山県に実家があり、そこからの帰り道に鏡野町から長いトンネルを通り三朝町に入ります。私は実家では娘ですが、ここで娘を持つ母に戻るスイッチがはいるのです。そして倉吉市のシンボル、倉吉未来中心を右手に見ながら進むごとに 鳥取ナンバーの車に続く私は徐々に普段の生活に戻り、フィギュアの博物館となった円形校舎の信号で左折すると坂道を進み、登りきったところで右にきれるカーブで下ることになるのですが、私はこの右カーブが自宅へ戻り母に戻る心を整えてくれるのです。下った先はもう自宅のすぐ近く。さっきまでの娘気分はいっきにリセットされるのです。
左前方に見える大山、これが今 倉吉に住んで、家庭を持ち、生活している、自分を実感させてくれます。
育児でつらいときに戻った実家から帰ってくるとき、買いものの帰りに何から片付けようかと考えながら通るとき、娘と歌いながら通るとき、このカーブはいつも私を支えてくれている、そんな普通の道ではありますが ぜひ通ってみてください。
一緒に走りたいくらいです(笑)
鳥取県倉吉市
北村あゆみさん(41歳)からのお手紙