にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、こころ旅チームの皆さん
こんにちは。
また鳥取県走って下さるのですね。
とても楽しみにしています。
いつも番組を観て、それぞれの想いを感じ、正平さんの声が、また想いをふくらませているところが、とても良いです。
正平さんに来てもらいたい、見てもらいたい場所を紹介させてください。
そこは、私が子育てまっ最中の頃に、とある出来事があった場所です。
自宅の近所にある「錦海町(きんかいちょう)の散歩道」です。中海(なかうみ)と言う内海沿いにあり、住宅地を囲んで公園まで通じる散歩道です。
当時四歳だった長男を自転車の後ろに、二歳の次男を前に乗せ、走っていました。二人の子供を乗せているので、こぐのも、そう速くはこげません。
見えてくるもの、聞こえてくるものを、子供たちと、あーだね、こーだねとおしゃべりしながら、時には歌いながら、自転車散歩を楽しんでいました。
夕方にさしかかり、中海は、夕陽を受けていました。
すると、文章をかたことで話せ始めた次男が、「うわぁ、きれい!!きらきらしたうみを おかあしゃんに あげる!!」
と言いました。
普段、私は 仕事が忙しく、夕ごはん、お風呂まで祖父母宅で 済ませてもらう生活でした。
子供たちには、何もできていなくて申し訳ない、と自己嫌悪にも似た気持ちでいました。
そんな私に、次男の言葉は、嬉(うれ)しいというよりは、もったいない言葉でした。
オレンジに反射する穏やかな波(なみ)は、涙でにじんでしまいました。
その後、三男も産まれました。どの子もこの道を散歩して大きくなりました。
平成が ひとけたの頃の想い出です。
(平成も終わっちゃいますよね・・・)
ちょうど 正平さんが来られる頃は、
夕陽が とてもきれいな時期です。
是非、おこしくださいませ。
火野正平様
米子市
渡辺真理子(54歳)
鳥取県米子市
渡辺真理子さん(54歳)からのお手紙