にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオくん、スタッフの皆さん、いつも家族で楽しく拝見しております。
わたしのこころの風景は、島根県雲南市木次町に流れる斐伊川です。
子供のころ関東に住んでいた私は、夏休みになると木次町にある祖父母の家に数日間滞在していました。とても田舎の町ですから滞在中することといえば、祖父母の作る家庭菜園の野菜を取ったり蝉の鳴き声を聴さながらゴロゴロしたりするくらいでした。
でもそんな何でもない静かな夏休みがとても好きでした。
夕方になると祖母にくっついて斐伊川沿いをよく散歩しました。
「ばんじまして」と、すれ違う人にする祖母の挨拶に、不思議な挨拶だなぁと思いつつも その声がとても心地よかったのを覚えています。
ある時、祖父と一緒に斐伊川の中に入ったことがあります。
祖父は「昔は プールなんてなかったからここでよく泳いだもんだ」と話していましたが、川に入るのが初めてだった私は、泳げないくらいの浅瀬でも とてもドキドキしていました。
その時、川の中にメダカの集団が泳いでいるのを見つけ、「“メダカの学校は”の歌詞は こういう風景のことだったのか!」と目から鱗が落ちたのを覚えています。
祖母は他界し、祖父は家を離れて施設に居るため、もうずいぷんと行く機会がありませんが、是非正平さんにあの静かな景色を見てきてもらいたいです。どうぞよろしくお願いします。
散歩ルートにあった潜水橋(増水時には水に潜ってしまうことからついた名だそうです)は、今では目を閉じたまま渡りきると願い事が叶う「願い橋」と呼ばれているそうです。
ぜひチャレンジしてみてください。
北海道札幌市 藤岡 真理 34歳
札幌市
藤岡真理さん(34歳)からのお手紙