にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオくん、スタッフの皆さん、いつも楽しく拝見しております。
私のこころの風景は、大牟田市の甘木(あまぎ)公園です。公園がまだあるようでしたら、是非行ってみて欲しいのです。私の父にまつわる思い出の場所です。
父は、とにかくお酒の好きな人で、飲み始めると 正体無くすまで飲むタイプ。大工職人で、休み等無く いつも仕事をしていて、姉や兄たちの学校行事など一度も出たことのない人でした。そんな父が、後にも先にも一度だけ 私の小学一年生の親子遠足に来てくれたのです!私と母が先に学校に集合していて、その後に来た父は、何と革靴とスーツ姿で・・・・。
良かったのはそこまでで、公園に着くやいなや 近所の知り合いのお父さんたちと酒盛りが始まり、時間とともに 父はグデングデンに酔っ払い、土手から滑り落ち、スーツも革靴も泥だらけ・・・最後は、リヤカーに乗せられて山を降りました。母はカンカンに怒っていましたが、私は父が遠足に来てくれたことのほうが嬉しくて、嬉しくて~
今思えば あのリヤカーは どこから持って来たのでしょうか!?麓のお墓にいる両親には お彼岸とお盆にはお参りに行きますが、甘木山を見るだけで福岡に帰って来ています。
もし、まだ 公園があったら 正平さんに、昔炭鉱で栄えた大牟田の町を公園から見て欲しいです。
前田節子
福岡市
前田節子さん(63歳)からのお手紙